2024年07月15日

源氏物語ダイジェスト15末摘花B

猛暑は少し落ち着いたようで、今夜はエアコンを使わなくても涼しいです。まだ梅雨は明けないので蒸し暑さも要注意です。
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〈juppo〉「末摘花」は今回までです。この姫ともお近づきになれたようですね、我らが光源氏は。
 夜にばっかり忍んで来ていたので、朝を迎えてハッキリ分かったことには、やっぱりこの屋敷は貧しいのですね。すかさずそつなく贈り物なんかする光源氏。主人にだけでなく、下働きの者にまで心を尽くすスキのなさです。
 この姫は容姿ばかりでなく素養や教養もちょっと残念な方だったようで、モノにできたのはいいとして、最後は笑いのタネにしています。会えば会うほどがっかりな姫と比べて、若紫の可愛らしさよ、という場面で終わるんです。

 正月になると行われるという「男踏歌(をとこだふか)」とは、正月の14日に男たちが足踏みしつつ歌い歩く行事だそうです。なるほど騒がしそうですね。
秋の初めに通い始めて、新年になるところまでのお話でした。光源氏は18歳から19歳の日々だそうです。

 次回からは「紅葉賀」です。まだ描いていません。少しずつまとめているところです。頑張ります。
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2024年07月09日

源氏物語ダイジェスト14末摘花A

エアコンのリモコンが見つかりました!危うく一命を取りとめましたが、熱中症との戦いは始まったばかりであります。続きです。
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〈juppo〉「末摘花」全3回分はすでに描いてあるんですが、暑いと行動が滞りがちです。前回はどんな話だったかな、と自分で描いた内容もおぼろげになりがちです。
そうそう、噂を聞きつけて末摘花に会いに行ったものの目的を果たせず、図らずも頭中将との競争になってしまったところまででした。

 くり返し、亡き夕顔を思い出しながら、今回はついに末摘花との対面にこぎつける光源氏です。
 とにかく内気らしい末摘花は、頑なに直接の対面を拒んでいます。「いざって」は「躄(いざ)る」という動詞で、正座の状態から少し腰を浮かして膝をつけたまま移動する動きです。この時代の女性は室内では主にこうして移動していたらしいです。
 思うように逢瀬が叶わない相手に、どうして心が惹かれたのかと光源氏は自問するのですが、読んでいるこっちが聞きたいよ、と思わずにいられません。

 10月に行幸があることになっています。朱雀院(すざくいん)にお住まいの先帝の、40歳か50歳のお祝いだそうです。そのうち光源氏の異母兄が朱雀帝になるんですけど、この時朱雀院にいるのは桐壺帝の兄か父です。
 そのお祝いに行うパフォーマンスの練習に忙しい男たちです。練習の成果は、次の「紅葉賀」でご披露されます。

 練習の合間を縫って粘り強く忍んで行くと、思いがけず女房たちの質素な様子をかいま見たり、ついにご対面が成った末摘花の、残念すぎる容姿に驚愕することになります。
 この容姿のためだけに作品中覚えやすいキャラになっている末摘花です。これまでも、空蝉や軒端荻には痩せてるの太ってるのと、ルッキズムバリバリな源氏物語ですよね。それだけ美しい人が特筆される効果もあるんでしょうけど、何しろ光源氏自身が光るほど美しい設定ですし、相手になる女性は次から次に出てくるので、各々キャラ付けするためには無難な美女ばかりというわけにはいかないんですね。
 末摘花の鼻が赤いのは、寒いからなんじゃないかなと思いましたが、その前に長く垂れているそうなので、生まれつきなのかもしれません。

 そんな鼻の末摘花とのその後、が次回です。
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2024年06月30日

源氏物語ダイジェスト13末摘花@

大変長らくご無沙汰いたしました。源氏物語ダイジェストに戻ります。
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〈juppo〉暑いです。それなのにエアコンのリモコンが見つかりません。今年こそ熱中症で死ぬな、と危機感を覚えましたので、冷風機を購入しました。何とかこれで凌いでいます。今のところは。これに甘んじていないで、リモコンの捜索は続けます。

 今回からの3回は「末摘花」です。この姫を光源氏に紹介した、というか、うっかり存在を明かしてしまった大輔命婦(たいふのみやうぶ)という人も初登場です。父親が兵部大輔(兵部省の次官)ということしか書きませんでしたが、母親が左衛門の乳母という人で、その乳母が光源氏の大事な人だとか、繋がりがあったようです。女官や使用人に女の噂を聞いて近づいていく手法です。

 お話は「若紫」から続いているんですけど、夕顔を懐かしんでいる光源氏、まだ18歳です。亡くなった人のことはなかなか忘れられませんね。生きている女たちのことも誰ひとり忘れてはいないようですが。

 末摘花の父親は一応親王ですから、それなりの身分かと思われますが、亡くなる前の晩年にもうけた娘で、父の生前は可愛がられていたけれど亡くなった後は寂しくひっそり暮らしているのですね。光源氏は雨夜の品定め以来、いろんな境遇の女と親しくなろうと思っているので、まんまとターゲットになった末摘花です。
 そこで忍んでみた帰りに現れたのが、あの頭中将なんですが、つけてきたんですよ。光源氏を。それで、たまたま後をつけた頭中将も、この姫に狙いを定めることになります。抜け目のない男たちです。他の男も狙っていると知ったら先に落とさずには気が済まない光源氏の猛アタックが始まりました。
 だんだん近づいていきますのでお楽しみに。
posted by juppo at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 源氏物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月08日

春はあけぼのA

続きです。言い忘れてましたが、カラーです。
〈本文〉
まいて雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音(ね)など、はた言ふべきにあらず。
 冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火などいそぎおこして、炭もて渡るもいとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶(ひおけ)の火も白き灰がちになりてわろし。
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〈juppo〉後半は秋から冬です。それぞれ些細なことなんですけど、確かにそういう風景などは季節を象徴していて良いよね、というリストになってますね。

 「つとめて」は早朝のことで、冬は早朝がとにかく良い、というのは何となくわかる気がします。冬の早朝の、寒さで張り詰めたような空気って、その時期にしか感じられない肌感覚で独特で、清々しいものがありますよね。その寒さでなかなか布団から出られない気持ちになると、いやいやそんな良いものではないよ、と否定したい気持ちになるのももっともですけどね。
 この季節のここが好き!というのは人それぞれ、地域それぞれだと思います。皆さんはどうですか?と話し合ってみるところまでが、『枕草子』の読み方ですよね。SNSに投稿したら「私ならこれ」と様々なコメントが寄せられるんだろうなと思います。

 寄り道でお届けした「春はあけぼの」でした。この後はまた源氏物語ダイジェストに戻ります。
しばしお待ちください。
posted by juppo at 04:51| Comment(7) | TrackBack(0) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月06日

春はあけぼの@

寄り道です。『枕草子』ですが、今ごろこれ?です。
〈本文〉
 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
 夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
 秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさへあはれなり。
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〈juppo〉このブログを始めた頃だったか始める前だったか、この「春はあけぼの」の下描きを途中まで描いて、めんどくさくなって仕上げるのをやめてしまったのは覚えています。その後、数々の『枕草子』作品を漫画化しているうちに、当然これもブログにupしている気に、勝手になっていました。していませんでした。

 この春私は、ひょんなことから光村図書の小学校国語教科書五年「銀河」を入手しました。その、小学校の教科書に、「春はあけぼの」が載ってるではありませんか。もちろん口語訳付きなんですけど、他にも『方丈記』や『徒然草』も載ってるのです。なるほど、小学生から古文に親しんでもらおう、ということなのですね。
 それでふと、「春はあけぼの」といえばブログに載せたよなぁ、と思って探したら、なかったんです。描いてないんですから。

 そんなわけで急遽、源氏物語ダイジェストを中座して、これを描いたというわけです。描いてなかったからです。
 有名な『枕草子』の冒頭ですから、いちいち漫画にしなくても皆さん内容はお分かりでしょう、という気持ちもどこかにありました。内容とは要するに、四季それぞれの、ココが良い!という時間帯や情景を並べているのです。ここでは「山ぎは」と「山の端」の違いに注意!というくらいで、さほど難しい点はありません。
 秋冬に比べて春夏は短くて、もう秋の途中まで来て「続く」ですが、後半も同じ6コマです。

 続きは近日中に。「末摘花」はそれからまとめます。

posted by juppo at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする