2017年10月31日

五月ばかり、月もなうB

10月も今日で終わりですね。続きです。
〈本文〉
 まめごとなども言ひ合はせてゐたまへるに、「種(う)ゑてこの君と称す。」と誦(ず)して、また集まり来たれば、「殿上にて言ひ期(ご)しつる本意(ほい)もなくては、など帰りたまひぬるぞとあやしうこそありつれ。」とのたまへば、「さることには、何のいらへをかせむ。なかなかならむ。殿上にて言ひののしりつるは。上(うえ)も聞こしめして、興ぜさせおはしましつ。」と語る。頭の弁、もろともに、同じことをかへすがへす誦したまひて、いとをかしければ、人々皆とりどりにものなど言ひ明かして、
satsuki3.jpeg
〈juppo〉前々回からお知らせしているブログ本第二弾ですが、今月は出ません。来月出るそうです。毎月そう言い続けるつもりかと思われそうですが、来月こそ、と思います。発売前に詳しくまたお知らせします!

 さて、その前々回に退場してしまった中将たちが戻って来たところです。女房たちと一緒に歌を詠もう、というのが当初の目的だったのですが、結局歌は詠まずに話をして夜を明かしていますね。
 みんなで集まってただ話をするだけで朝になってしまう。そういうの、楽しいですよね〜。何をそんなに話すことがあったのかなぁ、てことは後になると思い出せなかったりするんですけど、そして大人になると本当にもうそんなに話すことはなくなってしまうんですけど、その時はただ、楽しいんですよ。
 この時、清少納言さんたちが何の話をしていたのかは知る由もないですが、それほど重要な話ではないでしょうね、おそらく。
 夜明けまで話をして、それでこのお話も終わりそうですが、もう1回分、描きます。

 「種ゑてこの君を・・」の歌が、例の中国の王様のことを詠んだとかいう歌のようです。『和漢朗詠集』とかいうのに出てくるみたいです。
 最終回は近日中に。


 10月後半は季節外れの台風に翻弄された日本列島でしたが、その合間を縫って、箱根に行って来ました。温泉で一泊して、芦ノ湖で海賊船に乗って来ましたよ。
IMG_2399.JPG
posted by juppo at 01:09| Comment(0) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月11日

五月ばかり、月もなうA

涼しくなってきました。途端に肌がカサついています。要保湿。続きです。
〈本文〉
 頭の弁はとまりたまへり。「あやしくても往ぬる者どもかな。御前(ごぜん)の竹を折りて、歌よまむとてしつるを、『同じくは、職(しき)に参りて、女房など呼びいできこえて。』と、持て来つるに、呉竹の名をいととく言はれて往ぬるこそいとほしけれ。たが教へを聞きて、人のなべて知るべうもあらぬことをば言ふぞ。」などのたまへば、「竹の名とも知らぬものを。なめしとやおぼしつらむ。」と言へば、「まことに、そは知らじを。」などのたまふ。
satsuki2.jpeg
〈juppo〉いや〜、まさか「シンツヨ Be on Right!」がTVで披露される日が来るとは思いませんでしたねー。夢のようです。
 それはさておき、「五月ばかり、月もなう」は全部で4回描く予定です。涼しくなってきたので、作業が早まるといいですね(他人事)。

 清少納言さんの優秀すぎる一言に意表を突かれて退散した殿上人の中に、一人残った人がいました。頭の弁と言うのは藤原行成という人のようです。知識人で有名な人だったんですって。
 「職」は中宮さまに関する事務をつかさどる役所のことだそうです。

 後半、行成殿と清少納言さんがお互いに「よく知ってましたね」「知りませんでした」「知らないでしょうね」とかなんとかやりとりしてますが、 清少納言さんが、そんなこと知らなかったと言うのは謙遜で、行成殿はその謙遜を分かっていて敢えて「そうでしょうとも」みたいに言ってるようです。
 残る2回も、このような清少納言さん上げが続くのでしょうか。乞うご期待です。


 ところで、今年の夏バテについて前回書きましたが、相変わらず気温の変化に翻弄される日々で、どうやらこれは更年期も影響している模様です。そんな加減でぐだぐだしているのだ、と言っていたら友人から「なんでも更年期のせいにするようになって」と言われてしまいました。言われてしまいながら「その手があったか」な方向に考え、今後は何が出来なくても、とりあえず更年期のせいにしていこうかなぁ!という魂胆です。

 それで、前回「来月出ます」と言っていたブログ本第二弾はどうなっているのかというと、もう今月になりましたね。それ以上のことはよく分からない著者です。多分、出ます。
posted by juppo at 04:44| Comment(2) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする