2019年03月03日

かぐや姫の難題A

続きです。
〈本文〉
かぐや姫「石つくりの皇子には、仏の御石の鉢といふ物あり。それをとりて給へ」と言ふ。「くらもちの皇子には、東の海に蓬莱(ほうらい)といふ山あるなり。それに銀(しろがね)を根とし、金(こがね)を茎とし、白き玉を実として立てる木あり。それを一枝をりて給はらん」と言ふ。「今ひとりには、唐土(もろこし)にある火鼠(ひねずみ)のかはぎぬを給へ。大伴の大納言には、龍(たつ)の頸(くび)に五色に光る玉あり。それをとりて給へ。いそのかみの中納言には、燕(つばくらめ)のもたる子安のかひひとつとりて給へ」と言ふ。翁、「かたき事どもにこそあなれ。この国にある物にもあらず。かくかたき事をば、いかに申さむ」と言ふ。かぐや姫、「何かかたからん」と言へば、翁、「とまれかくまれ申さむ」とて、出でて、「かくなむ聞こゆるやうに見せ給へ」と言へば、御こたち、上達部(かんだちべ)聞きて、「おいらかに、あたりよりだにな歩きそとやはのたまはぬ」と言ひて、うんじて皆帰りぬ。
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〈juppo〉「かぐや姫の難題は何だい」とお待ちかねの皆様、お待たせいたしました。と言っても、この辺の展開を含めて『竹取物語』はとても有名なお話ですから、何か燃えてるものとか光ってるものとか、とにかく手に入れられっこないものをかぐや姫がリクエストするんだったかなぁ、なんて予想された方も多いことかと思います。
 
 そのリクエストが、今回の主題です。誰に何を頼むか、かぐや姫が厳選したとは思えないです。一人だけ名指しもされない人がいるからです。こういう時に、「もう一人いたよねー、誰だっけ、まぁその人にー」程度に指名されるのは哀しいものがあります。と、個人的に同情したので安倍御主人さんの名前も入れておきました。

 火鼠はネズミの一種だと思いますが、どんな姿か私も想像できないので、こんな絵になっています。ピ○チュウは火鼠ではないと思いますけどね。

 所望品の数々を聞いただけで皇子たちはうんざりして立ち去ってしまいます。それほど、手に入れられるとは思えないものなんですね。
 それでも何とか手に入れようとするヤツラなんですが、この先を描くのはまた少しお待ちいいただきます。今回の『竹取物語』はとりあえずここまでです。次に何を描くかはまだ決めていません。
posted by juppo at 23:55| Comment(0) | 竹取物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする