2021年11月13日

持経者叡実効験の事(ぢきやうしやえいじつかうげんのこと)A

秋ですねぇ。続きです。
〈本文〉
しかれども、「ただ上人(しやうにん)を見奉らん。只今まかり帰る事かなひ侍らじ」とありければ、「さらばはや入り給へ」とて、坊の蔀(しとみ)おろし立てたるを取りて、新しき筵(むしろ)敷きて、「入り給へ」と申しければ、入り給ひぬ。
 持経者沐浴(もくよく)して、とばかりありて出であひぬ。長(たけ)高き僧の、痩(や)せさらぼひて、見るに貴(たふと)げなり。僧申すやう、「風重く侍るに、医師(くすし)の申すに随(したが)ひて、蒜(ひる)を食ひて候(さぶら)ふなり。それにかやうに御座(おはしまし)候へば、いかでかはとて参り候ふなり。法華経は浄不浄をきらはぬ経にてましませば、読み奉らん。何条事か候はん」とて、
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〈juppo〉ここしばらく秋らしい陽気が続いて過ごしやすかったのですが、来週からは寒くなるらしいですね。嫌ですねー。

 さて、前回「にんにくを食べてるから」と会い渋っていた坊さんが出て来ます。にんにくを食べてるのは、医者に勧められたからだと。医学的ににんにく推奨なんですね。ところがにんにくとかねぎなど、匂いの強い野菜を食べることは、僧侶的には不浄とされるのだそうです。でも法華経は浄不浄を嫌わないお経だから大丈夫!ということだそうです。ここでの法華経は、「如来寿量品」とかいう、延命息災に効き目のあるお経なんだとか。

 坊さんが口臭を気にしているようなので、これまたマスクで登場していただきました。
 マスクといえば、「マスク頭痛」なる症状があるそうですね。そうだったのかあ!というくらい思い当たる節あり、です。マスクでバレエのお稽古した日の夜など、頭痛率高いです。マスクしたまま運動するなんて、考えたら異常ですよね。人類史上初なのではないでしょうか。そんなことをしていて身体に良いとはとても思えません。オリパラで活躍されたアスリートの皆さんは、どうやってマスクでの練習をこなしていたのでしょう。大変だったでしょうねー。

 マスクをするのは具合が悪い時だけ、な世の中が待ち焦がれます。マスクの話になると結局こういう結論に達してしまいます。

 次回は最終回。近日中に。
posted by juppo at 23:10| Comment(0) | 宇治拾遺物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする