2023年07月19日

鴻門の会E

できればすぐに更新したかった今月もすでに半ばを過ぎてしまいました。とにかく暑いです。続きです。第6回。
〈本文〉
故遣将守関者、備他盗出入与非常也。労苦而功高如此。未有封候之賞。而聴細説、欲謀有功之人。此亡秦之続耳。窃為大王不取也。」項王未有以応。曰、「坐。」樊噲従良坐。坐須臾、沛公起如厠、因招樊噲出。
 沛公已出。項王使都尉陳平召沛公。沛公曰、「今者出、未辞也、為之柰何。」
〈書き下し文〉
故(ことさら)に将(しやう)をして関(くわん)を守らしめし者は、他盗(たたう)の出入(しゆつにふ)と非常(ひじやう)とに備へしなり。労(らう)苦(はなは)だしくして功(こう)高きこと此(か)くのごとし。未(いま)だ封候(ほうこう)の賞(しやう)有らず。而(しか)るに細説(さいせつ)を聴きて、有功(いうこう)の人を謀(ちゆう)せんと欲す。此(こ)れ亡秦(ぼうしん)の続(ぞく)のみ。窃(ひそ)かに大王(だいわう)の為に取らざるなり。」と。項王未だ以て応(こた)ふる有らず。曰はく、「坐(ざ)せよ。」と。樊噲良(りやう)に従ひて坐す。坐すること須臾(しゆゆ)にして、沛公起(た)ちて厠(かはや)に如(ゆ)き、因(よ)りて樊噲を招きて出(い)づ。
 沛公已(すで)に出づ。項王都尉(とゐ)陳平(ちんぺい)をして沛公を召さしむ。沛公曰はく、「今者(いま)、出づるに未だ辞せざるなり。之(これ)を為(な)すこと柰何(いかん)。」と。
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〈juppo〉暑くて脳が少しずつ溶けている気がします。ここまで本文を書いて見直しながら、どんな内容だったかトンと思い出せません。自分で描いていてナンですが、漫画が内容把握の一助になっているのは確かです。自分で描いた漫画を見て初めて思い出しました。

 そうそう、関とは函谷関のことだそうですが、函谷関といえば私は「箱根の山は天下の険♪」で始まる歌「箱根八里」の歌詞でしか知りませんでした。中国の地名だったんですね〜。地名というか、関所の名前です。この関所を挟んで何度も戦いが起きたのだそうです。函(はこ)の中みたいな狭い谷の中を進まないと通れない関だったとか、地形的にも難所の代名詞のような関所なんですね。箱根の山は、その函谷関も物の数ではないほどの難所だけどね!という歌だったわけです。そうだったのかぁ。

 さて一席ぶった樊噲さんに対して、返答できない項王の真意はどのようなものなのか。正直私にはさっぱりわかりません。とりあえず座らせたということは、もう少しこの男を見てみようとか、この男の話はなるほどな部分もあるなとか、もう少し考えてから反論してやろうとか、あるいは特に何も考えていないとか、そういったことなのでしょう。

 とか何とかののち、一斗の酒を飲み干した樊噲さんでなく沛公がトイレに行くのです。その後トイレに行った描写はないので、理由をつけて樊噲と外に出るのが目的です。描写がないだけで行間でトイレに行っていても構わないですけど。
 都尉は官職名で、軍の中でそれなりに偉い人のようなんですけど、ただのパシリみたいに描いてしまいました。ここでは沛公を呼びに行かされただけなんで。
 その沛公が、ここに来て気にしているのが退席の挨拶についてとは。大事なことですけどね。命がかかったような緊迫したシーンでも、挨拶をおろそかにしない礼儀正しい人、だったのですね、沛公さん。


 少しずつ思い出しながら、続きも更新します。何だかんだもう後半に突入していますからねー。
posted by juppo at 03:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする