大変長らくご無沙汰いたしました。源氏物語ダイジェストに戻ります。
〈juppo〉暑いです。それなのにエアコンのリモコンが見つかりません。今年こそ熱中症で死ぬな、と危機感を覚えましたので、冷風機を購入しました。何とかこれで凌いでいます。今のところは。これに甘んじていないで、リモコンの捜索は続けます。
今回からの3回は「末摘花」です。この姫を光源氏に紹介した、というか、うっかり存在を明かしてしまった大輔命婦(たいふのみやうぶ)という人も初登場です。父親が兵部大輔(兵部省の次官)ということしか書きませんでしたが、母親が左衛門の乳母という人で、その乳母が光源氏の大事な人だとか、繋がりがあったようです。女官や使用人に女の噂を聞いて近づいていく手法です。
お話は「若紫」から続いているんですけど、夕顔を懐かしんでいる光源氏、まだ18歳です。亡くなった人のことはなかなか忘れられませんね。生きている女たちのことも誰ひとり忘れてはいないようですが。
末摘花の父親は一応親王ですから、それなりの身分かと思われますが、亡くなる前の晩年にもうけた娘で、父の生前は可愛がられていたけれど亡くなった後は寂しくひっそり暮らしているのですね。光源氏は雨夜の品定め以来、いろんな境遇の女と親しくなろうと思っているので、まんまとターゲットになった末摘花です。
そこで忍んでみた帰りに現れたのが、あの頭中将なんですが、つけてきたんですよ。光源氏を。それで、たまたま後をつけた頭中将も、この姫に狙いを定めることになります。抜け目のない男たちです。他の男も狙っていると知ったら先に落とさずには気が済まない光源氏の猛アタックが始まりました。
だんだん近づいていきますのでお楽しみに。