2007年01月31日

ある人、弓射ることを習ふに

徒然草、九十二段です。
〈本文〉
 ある人、弓射ることを習ふに、諸矢をたばさみて的にむかふ。師のいはく、「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり。毎度ただ得失なく、この一矢に定むべしと思へ。」と言ふ。わづかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はんや。懈怠(けだい)の心、みづから知らずと言へども、師これを知る。このいましめ、万事にわたるべし。
 道を学する人、夕(ゆふべ)には朝(あした)あらんことを思ひ、朝には夕あらんことを思ひて、かさねてねんごろに修せんことを期す。いはんや一刹那のうちにおいて、懈怠の心あることを知らんや。何ぞ、ただ今の一念において、ただちにすることのはなはだかたき。

yumiiru
posted by juppo at 23:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 徒然草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 古文苦手のまま卒業しちゃったので、楽しみにしています。
Posted by 空き缶 at 2007年01月31日 23:47
空き缶様
ありがとうございます!画像が間に合ってなくて申し訳ありませんでした。こんなふーなマンガを載せていこうと思っております。よろしかったら今後もお立ち寄り下さい〜。
Posted by 柴田 at 2007年02月01日 00:14
とっても素敵なブログ!博識な柴田さんらしいです。古文は私立理系にしようと決断してから、
やってません
わりと好きだったのだけどね。
楽しみにしています。
Posted by 小柳 at 2007年02月01日 22:06
小柳様
コメントありがとう!
古文って国語の中でも迫害されがちなんだけど、大人になって触れてみると面白いし、なるほど〜と思ったりするんですよ。頑張って更新していきます!
Posted by 柴田 at 2007年02月01日 22:18
今書道を習っています。草書なので、私は一体何を書いているのかわからず検索しこのブログにぶち当たりました。ラッキーです。意味までとってもよくわかりました。ありがとうございました。
Posted by 岡村順子  at 2008年07月25日 21:27
岡村順子様
ぶち当たっていただき、こちらこそラッキーです\(^O^)/草書をお書きになってるんですか!素敵です!書道はいいですよね〜。
Posted by 柴田 at 2008年07月26日 06:08
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