2007年04月11日

How are you?

 どんな言語でもそうだけれど、英会話の基本は挨拶で、Hello. How are you? I'm fine,thank you. And you? なんて会話は基本中の基本。中学校の英語の授業も、必ずと言っていいほどこの会話で始まる。ところが大人になって、個人的に英会話を勉強するなり、英語を話す外国人と話す機会ができると、このHow are you?に少なからず戸惑いを覚える事がある。

 戸惑いと言ったら大げさかも知れないけれど、How are you?の返事に悩んでしまうのだ。こんなふうに。
「いつもいつも fine では芸がないし、Not so bad とか good とか混ぜた方がいいかなぁ?ちょっと今日は頭が痛いんだけど、I have a headache って言ったら心配させるかなぁ?」

How are you? は挨拶の一部で、何もそんなに大げさに捉える必要はない事はだんだん分かってくるのだけど、私たちはどうしてそんなことに悩んでしまうのか?
 
 日本語にそういう挨拶がないからだ。

How are you? は訳すと「元気ですか?」とか「ごきげんいかが?」という意味で、もちろんそれに当たる日本語はこの通り存在する。
 でもそういう挨拶って、手紙やメールでなら書くけれども、しょっちゅう会う人に言うだろうか?少なくとも私は言わない。
 日本語を勉強する外国人が、会うたびに「元気ですか?」と言うので、「日本ではそんなに『元気ですか?』とは聞かないんですよ。」と説明することもある。

 日本人はそもそも、直接的な物言いを好まない。よく日本人ははっきりモノを言わないとか、NOと言えないとか、非難される事があるけれど、それは国際社会に出たらそれではいけない、ということであって、直接な言及を避ける日本語の特色は、決して悪い事ではないと私は思う。

 いちいち「元気?」と聞かなくても、会った相手の表情や仕草を見れば、その人が元気かそうでないか、ある程度のことは分かる。顔を見て「疲れてる?」とか「嬉しそうだね」と言ってあげる、察する態度がもともと日本人には備わっているのだ。
 それが日本の文化で、日本語はその文化の上に出来上がったものだから、それに慣れ親しんでいる私たちは外国語を学ぶのに苦労する事もあるし、反対に外国人に日本のことを理解してもらうのもとても難しい。


howareyou.jpg どちらがいいとか悪いとかいう事ではない。会うたびに How are you? と聞きあう事も素敵だし、相手の気持ちを言われる前に察しようとする態度も素晴らしい。
 
 そんなふうに、日本語と外国語の違いはその国の文化や風習の違いにも通じている、という事を理解すると、外国語学習に対する興味もちょっと違ってくるかも知れない、と私は思う。

posted by juppo at 00:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
米国に住んでいたとき、How are you?
よりも、ちょっと会ってなかった友人が
How have you been?
って、最近どう?なんて近況を聞く感じで聞かれることも
多かったよ。

この方がしっくりきた印象があります。
文化の違いをよく感じるよね。
Posted by Koyanagi at 2007年04月12日 08:06
koyanagiさま
How have you been? も、具体的に何を答えればいいかな?と構えてしまう事があるの。日本語の「おかげさまで」みたいな、他力本願かつ曖昧な答が英語にもないかな〜なんて考えてしまいます。そんなに考えることではないんでしょうけどね。
Posted by 柴田 at 2007年04月12日 16:27
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