2007年06月20日

高名の木登り

徒然草、第百九段です。
〈本文〉
 高名の木登りといひし男(をのこ)、人をおきてて、高き木に登せて梢(こずえ)を切らせしに、いと危ふく見えしほどは言ふこともなくて、降るるときに、軒たけばかりになりて、「過ちすな。心して降りよ。」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降るとも降りなん。いかにかく言ふぞ。」と申し侍りしかば、「そのことに候ふ。目くるめき、枝危ふきほどは、おのれが恐れ侍れば、申さず。過ちは、やすき所になりて、必ずつかまつることに候ふ。」と言ふ。
 あやしき下臈(げらふ)なれども、聖人(しゃうにん)の戒めにかなへり。まりも、難き所を蹴いだしてのち、やすく思へば、必ず落つと侍るやらん。


kinobori.jpg
〈juppo〉暑いですね。暑いというだけで、何もする気にならないのは何故でしょう。大鏡をUPしてから「次は何を描こうかな〜。」とずっと考えていた結果、さくっと短いものにさせていただきました。
 「失敗は簡単な所で犯してしまう」というのは全くそのとおり、としか言い様のないお言葉です。簡単な所、すっかり慣れたところで失敗する例はあらゆる所に発見出来ます。
 ところで本文の「まり」は「蹴鞠(けまり)」のことで、蹴鞠というのは昔の貴族の遊びで「何人かで丸くなってリフティングをし合い、落としたら負け」というルールですから、「落とす」というのは文字どおり「地面にボールを落とす」という意味です。面白いからサッカーにしてしまいましたが、蹴鞠とサッカーは違います。言うまでもないですか?
 面白いから、で描いた最後のコマですけど、「ドーハの悲劇」ってもう15年前くらいの出来事ですよね。
posted by juppo at 22:28| Comment(32) | TrackBack(1) | 徒然草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。金さんと申します。(みずからさんづけですみません。)

娘が期末試験で「高名の木登り」が出るというので、わかりやすいものないかなーと検索しててたどり着きました。
「こりゃ、いいわ。」とさっそくプリントアウトして学校に持って行きました。

他の古典も色々漫画化されていて、これからの娘の古典勉強にどんだけ助かるかと思うと、とりあえず御礼を・・・思いまして。

ちょくちょく覗きにお邪魔します。
もしよかったら、うちにも遊びに来てください。
ではでは。
Posted by 金さん at 2008年02月21日 10:43
金さん様

お役に立てて何よりです。お嬢さんの勉強を気づかう親心、涙が出ますね〜。感動いたしました。これからもどんどんご活用ください。・・っていう前に、もっと作品UPしないと、ですね。頑張ります!
Posted by 柴田 at 2008年02月21日 11:44
はじめまして、こんにちは。

今度高校の授業で「高名の木登り」をやることになったんです。
古典どころか、国語さえ苦手なのに((汗
訳してこいだなんて私にとってはあまりに無謀すぎます...

検索していたらこのページにであいました。
いろんなページを見ていたのですが
こんなにわかりやすいものはありませんでした!!
しかもイラストつきだなんて((泣

もやもやと思い描いていた状況が
このイラストのおかげではっきり鮮明になりました。
これで明日の心配はなくなりました^^

授業のおわりごろ御礼が言いたいのでまた来ます♪
Posted by リュカ at 2008年10月01日 19:32
リュカ様

コメントありがとうございます!お役に立てて何よりです(^^)こんなに嬉しいことはありません。
勉強している皆さんに「そういう話だったのか」と思っていただくのが、「こういう話」の一番の目的ですので。

また遊びに来てください。
古文ではこれからも、ワケのわからない文章にたくさん出会うと思いますが、めげずに頑張ってくださいね〜。
Posted by 柴田 at 2008年10月01日 20:17
はじめまして、こんにちは。
工場勤務のkuwabonと申します。

上司から現場朝礼で安全訓話するように指示されました。
この話をしようと思っていたのですが、口頭だけではうまく
伝わらないと思ってイラストを探していました。

そこで、うちの現場の朝礼用にイラストを使わせて頂けませ
んでしょうか?(フリップにしてみせるおうと思います。)
もちろん出典として「イラストレーター柴田純子さん」を
明記し、紹介します。

どうぞよろしくお願いします。
Posted by kuwabon at 2009年11月30日 14:49
kuwabon様

コメントありがとうございます。工場でのお仕事、毎日お疲れさまです!

なるほど、安全訓話にはもってこいの題材ですよね、この話。

私のイラストがお邪魔にならないなら、どうぞ使ってください!紹介なんてしていただかなくてもいいですから〜(^O^)

kuwabonさんも安全に充分留意してお仕事してくださいねー!
Posted by 柴田 at 2009年11月30日 15:19
kuwabonです。

イラスト使用許可を頂きましたので、今朝、朝礼で安全訓話していましたよ!
1コマをA3に拡大して、紙芝居のように見せました。文字は読みにくくなったのでワープロで書きました(柴田さんの味のある字体がなくなったのは残念…)。

10人ほどの職場ですが、「マンガがわかりやすくてよくわかったわ」「いっつも難しい話ばっかりするけど、今回みたいにわかりやすい話してや〜」と大好評でしたよ。(後のコメントには凹みましたが(^^;; )

今日の職場は重量物のクレーン運搬や、溶接作業があるので、災害が発生すると大ケガや大事故につながりなねません。
「作業の最後に気を抜かないで、作業完了までキッチリやってや!」と力説しました。

おじさんたち(私もおじさんなんだけど)、いつもと違って目を輝かせて注目してくれましたヨ!

柴田さん 本当にありがとうございました!
Posted by kuwabon at 2009年12月07日 21:40
kuwabon様

詳しい報告をありがとうございます!!
1コマがA3になったところを想像すると、恥ずかしくて頭がクラクラしますが、お役に立てたようで何よりです。
もともとお話を残したのは兼好さんなんですけどね、橋渡しが出来たと思うと光栄の極みです(≧▼≦)

工場でのお仕事はきっと全身を使ってする仕事ですから、疲れたり、気が弛んだりしただけでも危険に繋がりますよね。

まさに安全第一!
年の瀬でお忙しいでしょうが、kuwabonさんも気をつけて安全にお仕事してください〜。
Posted by 柴田 at 2009年12月07日 22:02
配下の者が脚立から転落、複雑骨折しまして、
再発防止教育でこの109段の話があり、検索でこちらに来ました。

古典ですが、建設現場の事故の4割が転落であり
原因は現代にも通じているので驚きです。

コピーを高所作業の心構えとして頂きました。
ありがとうございますm(_ _)m
Posted by 現場の新米係長 at 2010年04月26日 15:31
現場の新米係長様

コメントありがとうございます。
骨折された方のお加減はいかがでしょうか。お大事になさっていただきたいです。

建設現場には危険がたくさんあると思いますが、事故の原因はやはり各人の注意によるところも大きいのですね。

その注意を、鎌倉時代から呼び掛けていた兼好さんには頭が下がりますね。基本中の基本であることって意外に見落としがちですからね。

これからも安全第一に、お仕事頑張ってください。
Posted by 柴田 at 2010年04月26日 16:46
高名の木登りの時代はいつなんでしょう?/作者は誰?
               
Posted by コナン at 2010年06月29日 22:34
コナン様

『高名の木登り』は鎌倉時代に吉田兼好という人が書いた『徒然草』の中の一編です。ずいぶん昔の話ですよねー。
Posted by 柴田 at 2010年06月30日 02:23
はじめまして。
英語教材でも徒然草が取り入れられており、
和訳を探していたら貴サイトにたどり着きました。

英語では、
The expert called out, "Be carefull! Watch your step!"
I asked him, "Why did you say that? He's low enough to jump down safely now."
という表現なのですが、ずいぶんと変わるものです。
Posted by 私立大森小学校 at 2010年11月12日 19:11
私立大森小学校様

コメント及び貴重なネタをありがとうございます!
全くその通りの英訳なのに、英語にしてしまうと原文の味わいがないですね〜。
古文を英語で読むのも面白いな、と思いました。
教育テレビの『ザ・ブンガク』は少し見てましたけど(^_^)
Posted by 柴田 at 2010年11月14日 12:08
 初米ですw
この記事がとても便利で参考になりましたっ!!

ある日ですね・・・四コマ漫画を作りなさいっと言う宿題が出ました
 ちなみに忠2です(ω)*

私はその時 PCで調べればなんとか出るだろうと思い検索してみたところ
この記事だけとても便利なのが出てきました

 これは四コマ漫画ではないのでこれは自分の力でなんとかして
四コマ漫画にしたいと思います。 

 でわ、これから作業に入りたいと思うのでこれで失礼します。
本当に分かりやすくしてありとても便利ですw
 
 これで 成績が上がるかちょこっと楽しみになってきました。
忠2なので 変な文章などがあるかもしれませんがご了承してください。 
  でわ。本当に本当にありがとうございました。
これで失礼させてもらいます。

 
Posted by (ω)/ at 2010年12月02日 20:34
(ω)/様

楽しい4コママンガが出来ましたか〜?

是非オリジナル作品も描いて発表してください〜(^-^)
Posted by 柴田 at 2010年12月09日 02:08
急ですいません

できればでよろしいので明日までに四十一段と九十三段の漫画を作っていただけないでしょうか
お願いします
Posted by 名無し at 2012年02月20日 22:25
はじめましてこんにちは

急なお願いで申し訳ないんですが明日までに九十三段と四十一段の漫画をつくっていただけないでしょうか?

よろしくお願いします。
Posted by 佐倉イ at 2012年02月20日 22:27
こんばんは、実は先ほどもコメントさせていただきました。

高名の木登りも授業で使わせていただけないでしょうか?

よろしくお願いします。


ちなみにこういう風にコメントを書き込むのが初めてなので、おかしいところがあれば申し訳ないです‥。
Posted by 高校 at 2012年06月16日 23:50
高校講師さま

2通もコメントをありがとうございます!
まとめてこちらに返コメさせていただきます。

『児のそら寝』および『高名の木登り』の漫画は、どうぞ授業でお使いになってください。こんな漫画でよろしければ。

生徒さん達に楽しんでもらえるといいのですが。古文を好きになってくれたら、嬉しいですよね!
Posted by 柴田 at 2012年06月17日 00:27
お礼が遅くなってすみません。
漫画とても好評でした!
本当にありがとうございました!!

また、教材で必要になったときはお世話になるかと思いますが‥
その時はよろしくお願いいたします^^

Posted by 高校講師 at 2012年07月16日 14:53
高校講師さま

ご丁寧に報告してくださってありがとうございます!
少しでもお役に立てたなら嬉しいです。

これからもよろしくお願いしますね(^-^)
Posted by 柴田 at 2012年07月17日 05:36
とってもわかりやすいので、使ってもよろしいですか?
Posted by T・M at 2012年12月11日 21:31
T・Mさま

はい、どうぞお使いください^_^
Posted by 柴田 at 2012年12月11日 21:41
こんばんは。現在大学4年の女子学生です。


教育実習の指導の中で、この高名の木登りを扱います。
前の方たちのコメントと重複しますが、
私も授業の中で使わせていただきたく、コメントさせて戴きました。

どうか、お許し願えればと思っております。よろしくお願いいたします。
Posted by satomi at 2013年06月02日 18:45
satomi様、

コメントありがとうございます。
はい、もちろんこちらの漫画は授業で自由にお使いいただいて構いません。
教育実習は大変だと思いますが、頑張ってくださいね〜。
Posted by 柴田 at 2013年06月02日 20:18
はじめまして、こんにちわ。、
とても楽しく拝見させていただきました。
みなさまと同様、ぜひ私も授業で使わせていただきたいのですが、お許しをいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Posted by りり at 2015年11月12日 09:25
りり様、
コメントありがとうございます。
はい、授業でお使いいただくのはいつでもOKですよ〜
楽しく学習できたら、いいですよね。
Posted by 柴田 at 2015年11月12日 09:35
工事の安全講話用にイラストを使わせていただきたくお願い申しあげます。「高名の木登り」のお話は、工事安全大会などの挨拶でよく引用される内容ですが、イラストはとても分かりやすく、しかも、ヒューマンエラー(6コマ目)や不安全行動(4コマ目)の違いを説明するのにも非常に効果的です。ご承諾いただけたら幸いです。
Posted by 現場所長 at 2017年10月12日 21:25
現場所長さま

コメントありがとうございます。
この作品は本当に現場での心得をよく表わしているのですね〜。
もちろん、ご自由にお使いいただいて構いません。
安全な工事のために少しでもお役に立てれば嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
Posted by 柴田 at 2017年10月12日 22:29
安全講話資料でイラスト使わせていただきましたー。言葉や文字のみの説明に比べ、圧倒的にインパクトがありました。エビングハウスの忘却曲線じゃありませんが、覚えてもらうには反復とインパクトが重要とつくづく感じます。これからもイラスト活用させていただきます。ありがとうございました。
Posted by 現場所長 at 2017年11月15日 20:32
現場所長さま
ご報告ありがとうございます!
なるほど反復とインパクトですか。覚えておきます。
簡単なことや既に知っていることでも、繰り返しの確認は大事ですよね。
現場では特にそうなのでしょうね。
毎日のお仕事、何かと大変だと思いますが、どうぞお身体に気をつけて。
Posted by 柴田 at 2017年11月16日 18:41
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Tracked: 2007-06-21 00:18