2007年08月08日

木の花は�

続きでーす。
〈本文〉
 梨の花、世にすさまじきものにして、近うもてなさず、はかなき文つけなどだにせず。愛敬(あいぎょう)おくれたる人の顔などを見ては、たとひに言ふも、げに、葉の色よりはじめて、あいなく見ゆるを、唐土(もろこし)には限りなきものにて、文にも作る、なほさりともやうあらむと、せめて見れば、花びらの端に、をかしきにほひこそ、心もとなうつきためれ。楊貴妃の、帝(みかど)の御使ひに会ひて泣きける顔に似せて、「梨下(りか)一枝、春、雨を帯びたり。」など言ひたるは、おぼろげならじと思ふに、なほいみじうめでたきことは、たぐひあらじとおぼえたり。

kinohana2.jpg
〈juppo〉前章で梅・桜・橘を絶賛してたのに、一転して梨は何故か、けちょんけちょんです。何があったんでしょう。何がそこまで梨を悪者にするんでしょうか。魅力のない人の顔を例えて言うなんて、あんまりです。
 楊貴妃の泣き顔についてですが、白楽天という人が書いた『長恨歌』という叙事詩の中にこの記述があるんだそうですが、この時、楊貴妃はもう死んでいて、お使いの者が楊貴妃の魂に会って、「皇帝はあなたを懐かしがっていますよ」とか何とか言ったことに対しての、涙なのだそうです。梨の花のようだ、って「そりゃ死人の顔だからめちゃくちゃ白いってことだろ!」とツッコミを入れてもいいのではないか、と。清少納言は勉強家なので、「中国の詩に出てくるんだから、それなりの意味があるはず。」と素直に感じ入っておられる訳ですが。
 この段はまだ続きがあります。次回は『木の花は��』をお届けします。さて、何の花が登場するでしょう。
posted by juppo at 23:32| Comment(2) | TrackBack(1) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、はじめまして!!
明日、古典のテストなのですが・・・とても参考になりました!!
ありがとうございますm(_ _)m
Posted by 雪夜 at 2007年12月09日 18:51
雪夜さま
コメントありがとうございます!
少しでもお役に立てたら何よりです。テスト頑張ってください!また覗きに来て下さいね〜。
Posted by 柴田 at 2007年12月09日 19:01
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