2007年10月22日

ただ過ぎに過ぐるもの

枕草子、二百六十段です。
〈本文〉
 ただ過ぎに過ぐるもの。帆かけたる舟。人のよはひ。春、夏、秋、冬。

suginisuguru.jpg
〈juppo〉短いですが、これで一段です。
 過ぎていくもの、「速いなぁ」と思うものです。今だったら「帆かけたる舟」が「のぞみ」に代わるくらいで、後は同じになると思います。
 
 「のぞみ」って速いですよね。名古屋から新横浜まで帰ってくるのに1時間半くらいしかかからないので、寝る間もない程です。「のぞみ」が登場した時、「なるほど。『こだま(音)』より速いのが『光』で、それより速いのが『望み』なんだ。じゃあそれより速いのが出来たら何になるのかなぁ?『望み』より速いもの・・・『ウワサ』?」なんてことを一人で考えたりしていましたが、全く今回のお話とは関係ありません。

 
 平安時代ならば、定めて人はゆったりとした人生を歩んでいたのだろうと思ったら大間違いなんですね。
 
 自分が年をとるのが速く感じられるのは言うまでもなく、子供が大人になるのとか、活躍していた人が老いていくのとか、そしてもちろん「えー、もう今年も終わりじゃん!!」と毎年思うのとか、いつの時代も同じように感じているのですね。

 
 先日、読売新聞の記者欄にこの段が紹介されていたのを見て、描こうと思いました。「今年は秋がなくてすぐ冬になる」という情報通り、急に寒くなった10月に「ついこの間まで汗だくだったのに」という思いを抱きつつ描きました。
posted by juppo at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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