2007年11月18日

雪のおもしろう降りたりし朝

徒然草、第三十一段です。
〈本文〉
 雪のおもしろう降りたりし朝、人のがり言ふべき事ありて、文をやるとて、雪のこと何とも言はざりし返事(かへりごと)に、「この雪いかが見ると一筆のたまはせぬほどの、ひがひがしからん人のおほせらるる事、聞きいるべきかは。かへすがへす口をしき御心なり。」と言ひたりしこそ、をかしかりしか。今は亡き人なれば、かばかりの事も忘れがたし。

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〈juppo〉寒くなったので雪の話です。関東地方では当分雪が降る気配はありませんが、日に日に寒くなりますね。今日はマフラー巻いて来ました。手袋もそろそろ出さなければ。

 このお話で読み取りたいことは、「手紙には時候の挨拶を忘れずに」「いつでも風流な人間でいよう」「亡くなった人の些細なセリフが忘れられない」というようなことです。

 日頃用件しか書かない携帯メールでも、書くことがないと敢えて「今日寒いね」なんて書いてしまう私たち日本人のDNAには間違いなく、兼好法師のそれと同じものが流れているのですね。

 降った雪がどうか、なんてことは「ハッキリ言ってどうでもいい。寒いだけ。」としか思えないとしても。
posted by juppo at 21:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 徒然草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
参考になりました♪

ありがとーございます(*´∇`*)
Posted by りお at 2011年11月20日 20:53
りお様

参考になって何よりです!
またいらしてくださいね。
Posted by 柴田 at 2011年11月20日 21:51
 以前『古文こういう話』シリ−ズを読み、やり取りをさせていただいた者です。
 京都は紅葉が始まりましたが、幸い嵯峨野に住んでいると、もみじ狩りに行かなくても近場で見られます。
 また和歌に詠まれた名所の四季の移り変わりにも敏感になり、兼好さんの気持ちがよくわかります。
 このたび本を改めて読み直すことにしました。内容もさることながら、かわいいイラストに癒されます。
 これからもご活躍ください。
Posted by 近藤茂古 at 2021年11月10日 07:03
近藤茂古さま
ご無沙汰しています。コメントありがとうございました。
冬を迎える前の、過ごしやすい秋の日が続いていますね。
まだもう少し寒くならずに、この陽気を楽しみたいです。
とはいえ、朝晩は冷えるようになりました。どうぞご自愛ください。
Posted by 柴田 at 2021年11月11日 10:38
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