2007年11月28日

行く川の流れ@

初登場、方丈記の冒頭です。

 〈本文〉
 行(ゆ)く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある、人と住みかと、またかくのごとし。
 たましきの都のうちに、むねを並べ、いらかを争へる、高き、卑しき、人の住まひは、世々(よよ)を経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋(たづ)ぬれば、昔ありし家はまれなり。あるいは去年(こぞ)焼けて今年作れり。あるいは大家(おほいへ)滅びて小家(こいへ)となる。住む人もこれに同じ。

yukukawa1.jpg
〈juppo〉『枕草子』、『徒然草』と、この『方丈記』で三大随筆と言うのだそうです。テストに出そうです。

 『方丈記』の筆者は鴨長明です。長明さんは晩年、すったもんだがあって日野山というところで隠とん生活を送ります。そこに建てた庵(いおり・小さい小屋みたいな家)が一丈四方(一丈は約3m)だったので、その庵で書いたこの随筆のタイトルは『方丈記』になりました。なんてーことを、私も漫画を描きながら学んでいるのですよ。
 
「方丈」とは「1平方丈」ということだったんですねぇ。今なら『三坪記』とか『1K記』なんかが出来そうですね。出来なくてもいいですけど。

 人や家や町は、川の流れのようにうつろいやすく、いつまでも変わらないものなんてない、という話です。いつまでも変わらないものは、やっぱり「愛」だけなんでしょうか。

 続きは後日。

posted by juppo at 00:02| Comment(6) | TrackBack(2) | 方丈記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一日遅れてしまいましたが
あけましておめでとうございますm(__)m

また参上してしまいました…/(- -;

教科書には方丈記がのっていたのに授業ではやらなかったので内容がまったく謎でした。
哲学的??なものは私には難しいです(汗
それでもここにくると古文がおもしろくてしかたがないです。
やっぱり絵がとてもかわいいですねw
また助けをもとめに参ります笑

ありがとうございましたw
Posted by リュカ at 2010年01月02日 13:15
リュカ様

あけましておめでとうございます!

随筆は筆者の思想とか主張が出てきますからね〜(><)でもなんとなく、で読んでしまっていいと思いますよー。
今年も頑張って続けますので、時々来てくださいね!


Posted by 柴田 at 2010年01月02日 15:15
面白かったぁ〜、真夜中の訪問でしたが眼が覚めて鱗も落ちそぅになりました^ ^ また来ます…たぶん^^; PC初心者なんで、同じトコ辿りつけるか心配っす。
Posted by 鈴打(りんだ) at 2012年11月27日 01:29
鈴打(りんだ)さま

平日にもかかわらず、真夜中の訪問ありがとうございます!!
時間に余裕のある時でいいですから、また見つけて来てくださいね〜(^。^)

私も慣れないiPhoneからの書き込みでオタオタです(^_^;)
Posted by 柴田 at 2012年11月27日 01:44
こんにちは
こちらの漫画いつも活用させていただいております。
こちらの漫画を見つけ、目を通すようになってから、おかげでテストでは毎回1番の成績を取れています。
イメージしにくい場面も絵にしていただいているので、とっつきにくい古典の話がとても身近に感じられます。
本当にありがとうございます。
Posted by みいな at 2018年11月19日 23:25
みいなさま
コメントありがとうございます。
テストで毎回1番なんて、凄いですね!
おそらくそれは、みいなさんの実力だと思いますが、こちらのブログを通じて古典作品を身近に感じてくださっているなら、とても嬉しいです。
これからも必要に応じてご活用くださいね。
勉強頑張ってください!
Posted by 柴田 at 2018年11月20日 01:06
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活発ですがメルヘンチックな一面も..? 河辺瞳
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