2008年03月02日

竹芝寺@

久しぶりに更級日記です。
〈本文〉
 今は武蔵(むさし)の国になりぬ。ことにをかしき所も見えず。浜も、砂子(すなご)白くなどもなく、こひぢのやうにて、紫(むらさき)生(お)ふと聞く野も、蘆(あし)・荻(おぎ)のみ高く生ひて、馬に乗りて弓持たる末(すえ)見えぬまで高く生ひ茂りて、中を分け行くに、竹芝(たけしば)といふ寺あり。はるかに、ははさうなどいふ所の廊(ろう)の跡の礎(いしずえ)などあり。「いかなる所ぞ。」と問へば、「これは古(いにし)へ竹芝といふさかなり。国の人のありけるを、火焼屋(ひたきや)の火たく衛士(えじ)にさし奉りたりけるに、

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〈juppo〉更級日記も久しぶりですが、ブログ自体大分ごぶさたしてしまいました。朝の7時からインド人に日本語を教えていたり、学年末テスト対策で中学生とbe動詞プラス過去分詞をやっていたり、実のところ、ゆっくり寝る間もない程忙しかった上に、花粉症が風邪のようになってしまって未だ回復していません。

 そんなことはさておき、「紫草」は図鑑などには「ムラサキ」と載っています。根が紫色の山地に生える多年草だそうです。この際ですから申し上げておきますが、紫と、柴田の柴は違う字です。ルー大柴がネタで「学生時代の親友が未だに『大紫』と年賀状に書いてくる」という話をしますが、ホントにネタにでもしたくなる程「柴」という字の世間での認知度は低いのです。トホホです。

 「竹芝という坂」については、「坂」は「さう」の間違いで、「荘園」のことではないか、なんて説もあるそうです。いずれにせよ、そこに住んでいたある男の数奇な運命の物語がしばらく続きます。

 「火焼屋」は宮殿の庭にあった、夜警がかがり火をたく小屋のことだそうです。男はいきなり、その火をたく係に任命された訳で、次回は宮中でのお話になります。
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posted by juppo at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 更級日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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