2008年03月24日

竹芝寺C

おおお待たせいたしました。続きです。
〈本文〉
 帝(みかど)・后(きさき)、御子(みこ)失せたまひぬとおぼしまどひ、求めたまふに、『武蔵の国の衛士(えじ)の男(おのこ)なむ、いと香ばしきものを首にひきかけて、飛ぶやうに逃げける。』と申し出でて、この男をたづぬるに、なかりけり。論なくもとの国にこそ行くらめと公(おおやけ)より使下りて追ふに、勢多の橋こぼれてえ行きやらず。三月(みつき)といふに武蔵の国に行き着きて、この男をたづぬるに、この御子、公使(おおやけづかい)を召して、『われ、さるべきにやありけむ、この男の家ゆかしくて、率(い)て行けと言ひしかば、率て来たり。いみじくここありよくおぼゆ。この男、罪しれうぜられば、われはいかであれと。

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〈juppo〉すすすすみません。お話の途中なのに、2週間もほったらかしてしまいましたあせあせ(飛び散る汗)

 七日七晩かかって武蔵の国に帰った男も難儀なことでしたが、宮中からのお使いは3ヵ月もさまよわされてしまいました。男が壊して来た、勢多の橋が功を奏した訳ですが、待てよ、男は橋を飛び越えたんじゃなかったっけ?という疑問が湧きますよね〜。男に出来たことがどうしてお使いの人には出来なかったのか?お姫さま風に言うならば、「そうなる運命だったから」としか説明出来ませんね。

 お姫さまのことを「いと香ばしきもの」と表現してるのが、面白いですね。西洋では香水が発達した貴族社会ですが、日本では平安の貴族たちは着物にお香を炊いた匂いをつけていたのだそうです。

 それから姫の「いとここありよくおぼゆ」という台詞が、ピノコみたいでなんか好きです。


 さらに、まだまだ続きます。
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posted by juppo at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 更級日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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