〈本文〉
横川(よかは)の恵心僧都(えしんそうづ)の妹、安養の尼上(あまうへ)のもとに、強盗(がうだう)入りて、あるほどの物の具みな取りていでければ、尼上は紙ぶすまといふものばかりひき着ていられたりけるに、姉なる尼のもとに小尼上(こあまうへ)とてありけるが、走り参りて見れば、小袖(こそで)を一つ落としたりけるを、取りて、
「これ落としてはべるなり。奉(たてまつ)れ。」
とてもて来たりければ、尼上、
「それを取りてのちは、わが物とこそ思ひつらめ。主(しゆう)の心ゆかぬ物をばいかが着るべき。いまだ遠くはよも行かじ。とくとくもておはして取らせたまへ。」
とありければ、門戸のかたへ走りいでて、
「やや。」
と呼び返して、
「これ落とされにけり。たしかに奉らん。」
と言ひければ、盗人ども立ち止まりて、しばし案じたる気色(けしき)にて、
「あしく参りけり。」
とて、取りたる物どもさながら返し置きて帰りにけり。

〈juppo〉暑いですね。ちょっと油断していたら熱中症みたいになってしまいました。皆さんも気をつけてください。いえ、もう大丈夫です。
横川の恵心僧都というのはどうやら偉いお坊さんのようで、その妹であるこの尼さんも、出来た人物だったというお話です。
盗まれたものは盗んだ人に所有権がある、と言い切っているのですから出来た人なのか変わった人なのか分かりませんが、その対応によって盗人たちも反省したようですから(おそらく他の家でまた盗むのだと思いますが)、やはり立派な行いなのであって、なかなか出来ることではありませんね。
小袖は袖の短い着物で当時は下着として用いていたようです。
小袖と聞くと、私は「小袖の手」という妖怪がいたな、ということを思い出します。水木しげる先生の本で読みました。昔。
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流石にそこまでされたら返すしかなくなってしまいますよね``r(^^;)ポリポリ
数学の成績がとってもよかったぴかちゃん!夏休みはいかがお過ごしでしょうか(^^)
泥棒さんたちも意表をつかれたことでしょうね〜。その逃げ足の遅さにも、なにかほのぼのとしたものを感じますよね。
高校で古文を勉強したのは遠い遠い遠〜い過去の事なんですが、
『とくとくもておはして取らせたまへ』
の一文がとても気になってて、
検索するとこちらのブログへ導かれました♪
こちらのように漫画になってると、
古文の世界もとっても身近に感じますね。
自分の現役時代からあったらなぁ…と思っちゃいます。(^-^)
うちにいる中一のお嬢と一緒に
これからちょこちょこと見させてもらいます〜 ('-^*)
ようこそいらっしゃいませ。難しいように思える古文でも、内容が分かってみると意外に身近で簡単なことが書かれていたんだな〜、ということを知っていただくのが、このブログの狙いです!
・・なんて、そんなちゃんとしたことを普段は考えずにやってます。お嬢様ともども、これからも是非、いらしてくださいね?
ちょうど今、勉強していて検索したらこちらについたので
みさせていただきました!
古文でみると「この話なんなんたろ?」って
なったんですが漫画でみてすごく関心が出ました!
ありがとうございました♪
コメントありがとうございます!
古文の勉強は、興味が持てないとなかなか大変ですよね〜。
内容だけでも理解できたら勉強のきっかけになるかな、と思って描いています。また見に来てくださいね(^-^)
勉強がんばってください〜!
私は古文がすっごく苦手で、今宿題で困っていたのですが・・・このサイトをみていくつか、解答欄をうめることができました!
とってもわかりやすいです!
本当にありがとうございました!!
また、参考にさせていただきたいと思いますw
コメントありがとうございます!ブログを有効利用していただけたようで、何よりです。
古文も内容が分かると、楽しいですよ。
私は今になって分かってきているんですけど・・(^^;)
これからもよろしくお願いいたします!
予習ご苦労様です!これからもよろしくお願いします!
ありがとうございました:)
遅くまでテスト勉強お疲れ様です!
お役に立てたなら嬉しいです(^-^)
テスト頑張ってくださいね〜。