2008年09月03日

草加

奥の細道です。

〈本文〉
 ことし、元禄二とせにや、奥羽長途(ちょうと)の行脚(あんぎゃ)ただかりそめに思ひたちて、呉天(ごてん)に白髪の恨みを重ぬといへども、耳にふれて、いまだ目に見ぬ境(さかい)、もし生きて帰らばと、定めなき頼みの末をかけ、その日やうやう草加といふ宿(しゅく)にたどり着きにけり。痩骨(そうこつ)の肩にかかれる物、まづ苦しむ。ただ、身すがらにと出でたちはべるを、紙子(かみこ)一衣(いちえ)は夜の防ぎ、ゆかた、雨具、墨、筆のたぐひ、あるはさりがたき餞(はなむけ)などしたるは。さすがにうち捨てがたくて、路次(ろじ)の煩(わずら)ひとなれるこそわりなけれ。

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〈juppo〉久しぶりの『奥の細道』です。前回、見送りの人たちと涙のお別れをしたのは千住でしたが、辿り着いた宿場はやっと草加です。

 千住から草加までは、今日では京成線を利用すると30分足らずで行けます。文明開化、ありがとう。

 当時は歩いて行くわけですから、江戸から奥羽(東北地方)に行くのが、まるで呉(中国)に行くような、つまり外国に行くのも当然なくらい遥か彼方に感じられると、そんな遠くに行って生きている間に帰って来られるのかと、芭蕉さんは不安に思っているのです。(中国の詩から呉を旅する表現なども借りて来ているようです。)

 その不安に重ねて、荷物が重くて肩が痛いのが辛いと。旅の荷物は軽いに超したことはないですが、遠くに行くのだから仕方がないですよね。頑張れ!芭蕉!
 「紙子」というのはその名の通り、和紙から作った着物だそうです。携帯用・防寒用に用いられたらしいです。

 ところで、旅をしているわけでもないのに私はいつも重い荷物を持っていて万年肩凝りです。
 いつも、荷物ダイエットしよう〜と思いながら、何でもかんでも持ち歩いてしまいます。

 誰に揉んでもらっても「(相当)こってますね〜。」と言われるのですが、自覚があまりありません。それくらいびくともしない肩凝りらしいです。自覚がないので、それほど困ってはいないんですけどね。

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posted by juppo at 22:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 奥の細道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

芭蕉さん(あ、何だか友だち風で、失礼ですね)は、
奥の細道を読む前に、隠密説を聞いちゃったんで
興味の方向が違う方に向いちゃってたんですが、
こんなフツーに「なんてジャマな物たちなんだろっ!」って
ブツブツ言いながら歩いてた時もあるのかなぁと思うと
ちょっと親近感わきますね〜
Posted by Parker at 2008年09月04日 21:15
Parkerさま
芭蕉隠密説!ありましたね〜・・って、私は詳しく知らないんですけど(^^;)
『奥の細道』ってあまりにも有名な俳句の書なのに、この辺見てると半分ぼやきの日記のようにも読めますよね。ふと思い立った旅に出て、重い荷物を背負って苦労して歩く芭蕉翁。翁といってもまだ40代。ホントに、親近感が湧いて来ます。
Posted by 柴田 at 2008年09月04日 22:38
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