2008年10月30日

除目に司得ぬ人の家(すさまじきもの)A

続きです!
〈本文〉
ほかより来たる者などぞ、「殿は何にかならせたまひたる。」など問ふに、いらへには、「何の前司(ぜんじ)にこそは。」などぞ必ずいらふる。まことに頼みける者はいと嘆かしと思へり。つとめてになりて、ひまなくをりつる者ども、ひとりふたりすべりいでて往(い)ぬ。古き者どもの、さもえ行き離るまじきは、来年の国々、手を折りてうち数へなどしてゆるぎありきたるも、いとほしう、すさまじげなり。

jimokuni.jpg〈juppo〉お待たせしました。残りです。ご主人が国司に選ばれなかったエピソードの中に、様々な「がっかり」の形態があるものですよね〜。

 前回はあまりにも期待し過ぎていることに対しての、哀しいまでの「がっかり」でしたが、今回はもちろん本人も「がっかり」ですし、周りの人が「うちのご主人はどこそこに決まった」なんて話しているのが聞こえてきてしまうことの「がっかり」だとか、「それでも来年こそは」と、へこたれずに期待する使用人の人たちの「から元気」にも「がっかり」、という訳です。

 よく見てますよねぇ、清少納言。

 1コマ目、前司とあるのは、今回国司になれなかった殿様ですが、以前は国司だったので今の身分は「もと国司ですよ〜」という苦しい肩書きを言ってるのです。この部分、少し私の思い違いがあって分かりにくかったので実は更新当初の絵を差し換えました。絵といっても台詞を変えただけですが。詳しくはコメント欄をご覧ください↓


 さて、こんなにお待たせしてしまったのは相変わらず忙しかったからなんですけど、寝る間もない程忙しい日々の中、『HEROES』にハマっています。

 「ヤッタ−!!」の、アレです。面白いですねぇ。

 「ヤッタ−!!」のヒロことマシ・オカさんがキュートでたまらないです。妙に高い声、眼鏡に丸顔、内股でよちよち歩く様子はいかにもアキバ系なんですけど、「こういう人、大学時代にいたな」というような思いを抱いて親しみが持てるんですよ。

 緊迫感みなぎるシーンの連続の中、彼と同僚のアンドウ君のコンビ(?)が登場すると、何だかほっとします。

 アンドウ君役の人が実はチャイニーズ・アメリカンらしく、日本語がたどたどしいのも笑えます。アメリカ人にそのことを言うと、必ず「えっ、そうなの?」というリアクションが返ってきます。アメリカではアンドウ君は流暢な日本語を喋っていることになっているのですね。

 ちなみに吹替え版では、この二人の声も吹き替えられているので、アンドウ君は流暢な日本語を喋っています。
posted by juppo at 23:39| Comment(7) | TrackBack(3) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。

気になった点があったのでコメントいたしました。

1コマ目の「どこそこの国司にね」ですが、原文は前司なので、「どこそこの元国司にね」
でないと、返事として適切ではないと思います。
国司になり損ねたのですから…。

どうでしょうか。
Posted by 槇山 at 2008年11月07日 21:10
槇山様

コメントありがとうございました!お返事が遅くなって申し訳ありません。
さて、ご指摘の1コマ目、実は曖昧な解釈のまま描いておりました。ご指摘いただいて初めて「なるほど!」と納得し、その部分を描きかえたモノに差し換えてあります。
まだまだ未熟者であるため、このような解釈足らずはこれに尽きないかと思います。今後もお気付きの点はお教えいただければ幸いです。そうしたフォローが入るのは心強い限りです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 
Posted by 柴田 at 2008年11月09日 23:01
はじめまして。
わたしは今度、教育実習で枕草子を扱うことになり、生徒たちにわかりやすく場面を理解する方法を考えていたら、こちらのページにたどり着きました。

漫画が見やすく、場面もとても掴みやすいと感じ、とてもいいブログに出会えたなと思いました。

もし差し支えなければでいいのですが、こちらの『除目に司得ぬ人』の漫画を、授業の補助教材として使わせていただけないでしょうか?

出典はきちんと記載しますし、教育目的以外では使用しませんので、ぜひお許しをいただけたらと思います。よろしくお願いします。
Posted by なつめ at 2017年09月29日 23:00
なつめ様

たどり着いてくださって、ありがとうございます!
秋に教育実習というのはいろいろ大変ですよね〜。
私の漫画が少しでもお役に立てるのでしたら、どうぞお使いになってください。少しでも楽しく、ラクな授業が出来ますよう、お祈りしております。
体調にも気をつけて、実習頑張ってくださいね〜!
Posted by 柴田 at 2017年09月29日 23:17
初めまして。
県立高校の教員をやっている者です。
高校2年生の古典の授業にて「すさまじきもの」を扱うのですが、こちらの漫画を補助教材として生徒に配布させて頂くのは可能でしょうか?
以前、教育実習生の方のコメントにありましたように、出典等の事項に関しては明記をさせて頂きます。

御検討をお願い致します。
Posted by 青野 at 2020年06月23日 15:36
青野先生、

コメントありがとうございます。
当ブログの漫画を授業でお使いいただくのは全く問題ありません。
使用方法なども先生方のお考えで、自由に使っていただけたらと思います。
生徒さんたちに古典を楽しんで勉強してもらえたら嬉しいです!
よろしくお願いします。
Posted by 柴田 at 2020年06月24日 04:24
ありがとうございます!
活用させて頂きます!

古典という取っ付き難い分野を非常に分かりやすく書かれているので、生徒にとってはとても役立つものとも思われます。
今後のご活動、ご活躍をいちファンとして、楽しみにしております。
Posted by 青野 at 2020年06月24日 09:42
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