2008年12月11日

上にさぶらふ御猫はE

幾多の中断を乗り越えて、今夜、涙の最終回です!
〈本文〉
うへの女房なども聞きて参り集まりて、呼ぶにも今ぞ立ち動く。「なほこの顔などの腫れたる、物のてをせさせばや。」と言へば、「つひにこれを言ひあらはしつること。」など笑ふに、忠隆聞きて、台盤所(だいばんどころ)の方(かた)より、「まことにやはべらむ。かれ見はべらむ。」と言ひたれば、「あな、ゆゆし。さらに、さるものなし。」と言はすれば、「さりとも、見つくるをりもはべらむ。さのみもえ隠させたまはじ。」と言ふ。
 さて、かしこまり許されて、もとのやうになりにき。なほあはれがられて、ふるひ泣き出でたりしこそ、世に知らずをかしくあはれなりしか。人などこそ人に言はれて泣きなどはすれ。
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〈juppo〉大変長らくお待たせいたしました。翁丸の物語はこれにて終了です。

 タイトルが『上にさぶらふ御猫は』なのに、猫が主役だったのは最初の部分だけでしたね。タイトルといっても、冒頭のフレーズをフィーチャ−してるだけですからね。


 台盤所とは、女官たちの控え室のようなところです。そこで翁丸のニュースを聞き及んだのが忠隆ですが、彼は翁丸を打ちのめした張本人ですから、彼に知られると今度こそ息の根を止められるかもしれないので「さるものなし」と、ごまかしたのでしょう。

 こうして最後まで読んでみると、「この話は本当ですか!?清少納言さん!」と問い質したい気持ちになりませんか。ちょっと、作ってるんじゃーないですか、と。

 平安時代の犬は本当に、このように人に劣らぬ感情を持っていたのかも知れませんけどね。

 いや、平安時代だけでなく、現代でも、私たちの見ていないところで、まさに人知れず犬たちは涙を落としているのかも知れません。
 そのうち『エチカの鏡』で紹介されるかも。


 ・・・あなたのペットは、泣きますか?・・・(円グラフ)
posted by juppo at 23:08| Comment(8) | TrackBack(0) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ついに完結ですか!
犬派なんでとてもおもしろかったです。
古典は試験でいつも時間をかけて読めなくて…
15分くらいかければ読めるんですが、評論でいつも時間をとられてしまうんです。
こんな感じにマンガで出題してくれればいいのに(笑)
Posted by わた at 2008年12月12日 21:30
わた様

最後まで読んでいただいて、感謝ですm(__)m
犬派好みのエピソードでしたよね〜(^-^)

古文をそのまま読み解くのって、難しいですよー。さくっと読んで、分かったつもりでも、違っていることもよくあります(^o^;
「学問に王道なし」とは言うものの、受験生の皆さんの苦労は大変なものがありますよね。良い結果が得られますよう、お祈りしています!頑張ってくださいっ!
Posted by 柴田 at 2008年12月13日 03:59
こんにちは。
中間試験のために枕草子の訳を探していたのですが、こんなにわかりやすいものはほかにありません!ありがとうございます!
Posted by goma at 2011年10月05日 22:49
gomaさま

テスト勉強お疲れさまです!
ここまでたどり着いていただいたことに感謝です。

これからもよろしくお願いします(o^o^o)
Posted by 柴田 at 2011年10月06日 14:57
 同じく中間考査のために、わかりやすい訳を探していた者です。すごくわかりました!!こういうのが教科書に載っていたらなぁ・・・と思いました。

 ありがとうございましたm(_ _)m
Posted by saboten at 2012年06月01日 19:35
sabotenさま

ようこそいらっしゃいました。
すごくわかっていただいて、私も嬉しいです!

試験勉強、頑張ってくださいね〜。
Posted by 柴田 at 2012年06月01日 19:54
はじめまして。

マンガ、とてもわかりやすかったです。
中間試験に出るんですけど、最後のところだけ内容がイマイチ理解できなかったので、ほんとうに助かりました!
感謝です(^^)!
Posted by reana at 2012年11月27日 20:45
reanaさま

コメントありがとうございます(≧∇≦)

楽しんでいただけたなら嬉しいです!
中間テストも頑張ってくださいね( ´ ▽ ` )ノ
Posted by 柴田 at 2012年11月27日 20:51
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