〈本文〉
ありがたきもの、舅(しゅうと)にほめらるる婿(むこ)。また姑(しゅうとめ)に思はるる嫁の君。毛のよく抜くるしろがねの毛抜き。主(しゅう)そしらぬ従者(ずさ)。つゆの癖なき。かたち・心・ありさますぐれ、世に経(ふ)るほど、いささかのきずなき。同じ所に住む人の、かたみに恥ぢかはし、いささかのひまなく用意したりと思ふが、つひに見えぬこそかたけれ。
物語・集など書き写すに、本に墨つけぬ。よき草子などは、いみじう心して書けど、必ずこそきたなげになるめれ。
男(おとこ)女をばいはじ、女どちも、ちぎり深くて語らふ人の、末まで仲よき人かたし。

〈juppo〉年賀状はやっと出来ました。でもまだ投函していません。毎年、早く出そうと思いつつ、その頃になると「今年は自粛しちゃおうかな〜」なんて気分になってしまうから不思議です。
「ありがたきもの」とは、「ありがたいもの」ではありません。訳としては「めったにないもの」とされていることが多いと思います。
「そんな奴いねーよっ!」な人・モノのカタログになっているんです。
途中、現代風の絵になってしまっていますが、それくらい現代にも通用する「あり得ない」例が並んでいますよね。
唯一、毛抜きだけは「良く抜けるのがめったにないってどういうこと?」と思われるかも知れません。
ここは「銀の」というのが大事な所のようです。鉄に比べて銀は材質が柔らかいので、高価な割りに抜きにくい、ということだったらしいです。
「世に経るほど」とは長い間世間にいる、という意味でいろいろな付き合いや経験を重ねる、ということです。
「世間擦(ず)れ」と訳してありますが、「世間擦れ」とは世間とずれている、という意味ではありません。世間に揉まれてずる賢くなる、というような意味です。ずる賢いはこの際あまり適当でない訳ですが。
最後に、男女の仲もそうだけど、同性でも「いつまでも仲良く」なんてないない、と言い切っている清少納言さんには親友と呼べるような人はいなかったのか、ちょっと心配になりますね。
どんなに仲が良くても永遠なんてないよ、と冷めた目で見ているだけなら良いのですが。
人間関係なんて磐石ではありませんから、深い契りになんて意味はないのかも知れません。それを知っていれば、何があっても大丈夫、な心を保てるとも言えるでしょうか。
なんだか虚しくなってしまう作品が年内最後になってしまいましたが、単純に面白く読んでいただければ、と思います。
今年もこのブログをたくさんの方に見ていただいて、時々リクエストや感想も送っていただいて、充実した1年でした。
皆様本当にありがとうございます。
来年も楽しい作品をお届け出来るよう、頑張ります。
それでは皆さま、良いお年を!



☆★☆今年もよろしくお願いします☆★☆
ありえないもの っていうところが面白いですょね*
姑とか…親友とか…
くすッと笑っちゃう私は…何歳??笑*
あけましておめでとうございます!
2010年最初のコメントをありがとうございます!
「あるある」じゃなくて「ない」方に目をつけるなんて、清少納言てやっぱり凄いですよね。
コントになりそうなネタですもんねー。
年齢を問わず、笑えますよ。
友達のホームページとかの時に書く名前で載せちゃいました(・・;)
丸秘ゎ ぴかです(O.O;)(oo;)すみませーん
どなたかわからないまま返コメしてました(^o^;
今年もよろしくお願いしますね。
書き込み間違いでスタートした2010年のぴかちゃんに期待していますよ〜(^O^)/
ありがとうございます!
ありがとうございます!