ついに、いよいよ、満を持して、『源氏物語』です!!
〈本文〉
いづれの御時(おほんとき)にか、女御(にょうご)・更衣(かうい)あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。初めよりわれはと思ひ上がりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。同じほど、それより下臈(げらふ)の更衣たちは、まして安(やす)からず。朝夕(あさゆふ)の宮仕(みやづか)へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、いとあつしくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよ飽かずあはれなるものに思(おぼ)ほして、人のそしりをもえはばからせたまはず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。

〈juppo〉今まで『源氏物語』を描かなかった訳は、大作過ぎてどこから手を付けたら良いか分からなかったのと、やはり名作の『あさきゆめみし』があることだし、内容は皆さん良くご存知なのでは?なんて思っていたからです。
でも古文の教科書に必ず『源氏物語』は載っていますしね。「高校古文」と名のつくブログであるからには避けて通れない作品ですから、いつかは着手しようと思っていました。今、その時が来たということです。
もう一つ、描くのを躊躇していた理由に、私の描くキャラでは複雑かつ多様な『源氏物語』の登場人物を描き分けられないな〜という危惧がありました。
ご覧の通りです。
今後もこの作品に登場する男女は、紫の上であろうと六条の御息所であろうと、全員こんなキャラになりますので。ご了承ください。
それから、これはもう今までに何度も申し上げていることですが、私の描くマンガでは、原作で表現されている「敬語」は一切敬語表現にしていません。
「こういう話」だ、ということさえ解っていただければ良いと思っていますので・・・。それに敬語に頓着していると、コマの中に台詞が入り切らないんですよ。どう考えても。
そんな訳で、今回から『源氏物語・桐壺』です。
源氏物語といえば光源氏。光ゲンジといえば『ガラスの10代』ですが、それはさておき、まだこの冒頭部分では光源氏は登場していない、どころか誕生さえしていないんですね。
つくづく、壮大な物語ですよねぇ。壮大、というより長大かな。とにかく、多分、長いです。
1コマ目に登場する女御・更衣はそれぞれ、帝のお后候補のことです。
帝のお后には第一に皇后、その次に中宮がいます。『枕草子』の中宮定子がズバリ、これです。
その次にいるのが女御、その下に更衣がいるんですね。
更衣は更衣室の更衣と同じ意味で、本来着替えのことです。帝の着替えを手伝う女官の呼び名から来てるらしいです。
何にしても、うじゃうじゃいる中から帝はよりどりみどりで選んだということでしょう。
それにしても、女の嫉妬は怖いです。「嫉妬」と書くとニ字とも女偏なのがまた怖いですね。
こういう恨みとか妬みの念というのは、本当に相手に影響を及ぼすらしいですよね。おー怖。
恨みの渦中にいる彼女のその後・・・は、続きます。



ほんと分かりやすくて助かります!
早速見に来てくださって、ありがとうございます!
予告です。
光源氏の誕生まで、あと2話です。
忘れられないよう、早めに描きたいと思います。
お楽しみに。
怖いですねぇ┐('〜`;)┌←笑*
そうなんですよ〜(@_@;)
怖いですよねー。
女として、気をつけなければ!とも思います。
さっそく漫画にお世話になろうと思うのですが、初めの2コマ目「いとやむごとなききはにはあらぬが、すぐれて時めき給ふ」の「が」の解釈でご相談です。
本校が使用している教科書では、「が」を接続助詞としてではなく、同格を表す格助詞と解釈し、「それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ帝から寵愛をうけていらっしゃる方」と訳しています。諸説にあたってみましたが、高校古文では同格の格助詞としてとっているものが多いようです。(後の母の北の方の記述の「いにしへの人の、よしある」の「の」も同格の格助詞としてとっています。)
その他、いくつか教科書脚注とそろえて生徒に提示したいのですが、御了解いただけますか?
ご回答、お待ちしております。
追記
本、買いました!印刷が鮮明で、サイトの画像から画像を採るより、きれいで嬉しいです。2冊目の発行も期待してます!!
休養なさっていたのですね。どうぞお大事にしてくださいね。
「が」の解釈について、ご指摘ありがとうございます。
近いうちに、検討の上修正するかもしれません。でも、先生が特に注記を加えて説明してくださるなら、その方がより印象ついて良いかもしれませんね。考えておきます。
本の購入も、ありがとうございます!恐縮です。
そうなんですよ、ウェブ上で見るより見やすいですし、読みやすい作りになっていますよね〜。私も嬉しいです。
2冊目も無事に出来上がるよう、頑張ります。