2010年05月09日

いづれの御時にか�

久しぶりに『源氏物語』です。
〈本文〉
またある時には、えさらぬ馬道(めどう)の戸をさしこめ、こなたかなた、心を合はせて、はしたなめ煩(わずら)はせたまふ時も多かり。事にふれて、数知らず苦しきことのみまされば、いといたう思ひわびたるを、いとどあはれと御覧じて、後涼殿(こうろうでん)にもとよりさぶらひたまふ更衣の曹司(ぞうし)を、ほかに移させたまひて、上局(うえつぼね)に賜(たま)はす。その恨み、ましてやらむかたなし。

idureno6.jpg
〈juppo〉皆さん、お久しぶりです!お元気ですか?
私は元気です!ちょっと先週ゴールデンウィークのさなかに食あたりで死にそうになっていたりしましたが、とりあえず今は元気です。

 ブログの更新が1ヵ月ぶりになってしまったことに大して理由はありません。戦国の世に疲れてしまった訳でもないんです。
 
 『平家物語』はもう少し描く予定なんですけど、時間がかかりそうなので先に桐壺の続きをお届けします。


 この前は、桐壺の更衣が歩く通路に汚物がまき散らされている、なんてシーンで終わりました。その続きです。
 まだまだいじめは続くわよ〜、という場面なんですね。

 「馬道」とは廊下のことです。その入り口と出口の戸を締めて閉じ込めるいじめなんですけど、結構幼稚ですよね。小学校の女子トイレあたりで目にする光景ですね。
 注目すべきなのは、「こなたかなた、心を合はせて」というところです。

 いじめというのはいつもこうしたチームワークで成り立つものです。そしてこのチームワークはターゲットがあって初めて発揮されるものです。

 標的をたまたま見つけただけで、不特定多数の他人が心を合わせられるというのは、いじめの持つパワーの大きさを感じさせますよね。その力を、なにか他の事に使えないものでしょうか。

 
 一方、またしても帝の余計な配慮で犠牲になったある更衣の恨みは、たまたまターゲットを見つけたなどという軽い気持ちではない訳です。
 「後涼殿」は帝の住む清涼殿に近い御殿で、「曹司」とは部屋のことです。


 こうして買わなくてもいい恨みを行く先々で買うんですからねー、桐壺の更衣の苦労はまだまだこれからも続いていきそうですね〜。

 この続きは、いつかまた。



 ところで、食あたりで弱った身体を回復しようと、先週から半身浴を始めました。
 ぬるめのお湯に30分くらい浸かっています。気持ちいいです。30分何もしないのは辛いので、雑誌など読んでいます。続けて、無駄に健康になろうかと思います。
posted by juppo at 23:05| Comment(4) | TrackBack(0) | 源氏物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんゎー♪お久しぶりです!!

いじめ…かなり幼稚ですね(・・;)でも結構精神的にくる!…かなぁ?←

半身浴は父もやっています(^^*)ぃぃみたいですね
Posted by ぴか at 2010年05月15日 23:45
ぴか様

お久しぶりです!
傍から見ると幼稚で下らない行動でも、される側にとっては地獄でしかないのが、いじめのイヤなところですよねー。
「自分がされたらイヤだな」という想像力を、常に持っていたいものですね。

半身浴は、すぐ飽きるかと思いましたが続いています!
これからのシーズン、暑くなったらどうかな、という疑問はありますが。
Posted by 柴田 at 2010年05月16日 06:37
馬道は馬が通る時外せる廊下ですから渡り廊下ですね。
現代人感覚だと下へ降りればいいんじゃないの?と思っちゃいますが、
当時の貴婦人にその選択肢はなかったんでしょうね…
現代だと、入浴中に衣類を隠す嫌がらせをされたら
閉じ込められていなくても(裸では)逃げられない、
ぐらいに当たるんでしょうか。
Posted by at 2014年10月11日 18:48
ああ〜、そうだったんですねー。普通の廊下に描いてしまいました。
ご指摘ありがとうございます。

下に降りるなんてはしたなくて出来ない、ということなんでしょうか。
降りたら降りたで、陰口を叩かれる、とか。
Posted by 柴田 at 2014年10月11日 18:57
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック