〈本文〉
刑部卿(ぎょうぶきょう)敦兼(あつかね)は、みめのよににくさげなる人なりけり。その北の方(かた)は、はなやかなる人なりけるが、五節(ごせち)を見侍(はべ)りけるに、とりどりに、はなやかなる人々のあるをみるにつけても、まづわがおとこのわろさ心うくおぼえけり。家に帰りて、すべて物をだにもいはず、目をも見あはせず、うちそばむきてあれば、しばしは、なに事のいできたるぞやと、心もえず思ひいたるに、しだひに厭(いと)ひまさりてかたはらいたきほどなり。さきざきの様に一所にもいず、方をかへて住み侍りけり。ある日刑部卿出仕(しゅっし)して、夜に入りて帰りたりけるに、出居(いでい)に火をだにもともさず、装束(しゃうぞく)はぬぎたれども、たたむ人もなかりけり。

〈juppo〉カテゴリが増えました。初めての『古今著聞集』です。実は、『古今著聞集』が手元になく、資料を探しあぐねて図書館で『日本古典文学大系』という押し花を作るような本を借りてきました。
その中の、「刑部卿敦兼の北の方夫の朗詠に感じ契を深うする事」という章を探すのに一日費やし、いつもは参考書の訳文などをもとに描いているんですけど、今回はなんと、古語辞典を引き引き私が全部訳しました!
大きく違ってはいないと思います。細かいところでミスを見つけた方は、どしどしご指摘ください。
そんなこんなでリクエストをいただいてからかなり時間が経ってしまったことを、いつものようにお詫びします。テストに利用出来なかった方、本当にスミマセン
さて、「刑部卿」というのは「刑部省」の役人です。この間、安元の大火で「民部省」というところが焼けましたが、そういう省庁のひとつです。今でいう警察庁みたいなところのようです。
その刑部卿の敦兼さんという人が相当なブサイクだったと。大きなお世話ですよねぇ。後々の世で、私のような一般人にまでブサイクと呼ばれるとは、敦兼さんも心外ですよね。
一方奥さんが美人だった、というところに敦兼さんの真の悲劇があるんですね。いや美人でなかったとしても、妻が夫のブサイクに気づいてしまったところに。
どんなに好きだった人でも、ちょっとでも欠点が目に入ったらその人の箸の上げ下ろしまで許せなくなってしまうのが女です。
きっかけは何でもない仕草で充分なんですが、敦兼さんは充分すぎるほどにブサイクだった訳で(しつこくてすみません)。
もう、近くにいるのもイヤッ!なくらいに嫌われてしまった敦兼さんが不憫です。続きを描くのが気の毒なほどです。が、続きは描きます。お待ちください。



今日古典文法のテストに古今著聞集のひとつが出て、
「この本の題名を漢字で書け」と出たのですが…書けなかったですorz悔しいよぅ(○;ω;○)古今…
テストお疲れさまです!
風邪はいかがですか。私は少しまだ、咳が出ます。
『古今著聞集』からの出題にはそんなアプローチの仕方もあったんですねぇ〜。
盲点でしたね〜(><)ドンマイです!
私はまだ中間考査が始まっていないので、ぴかさんのおっしゃったこと、気をつけておきます。
コメントありがとうございます!
私も漢字はテキトーにやってた学生でした(反省)
テスト頑張ってください!
「蜻蛉日記」の方、楽しみにしておりますね。
実は、ここのブログに掲載されていた漫画の一部を
勝手ながら、紙にコピーさせていただきました。
(入試に出そうなところや、わかりにくい文章、〜日記系など)
ファイルに綴じ、家族皆で読んでいると、
三女(小5)が古文にハマってしまったようで、
なんと最近「枕草子」を図書室から借りて読んでいました…。
小学生に負けないよう、これからも古文読解がんばります。
こちらこそありがとうございます!
ご家族で読んでくださってるなんて感激です!
小学生で古文にハマるなんて渋いですね〜。
『高校古文・・・』というタイトルのブログですが、子どもから大人まで古文を楽しんでいただくのが私の理想でもあります。
これからも頑張ります!!
コメントありがとうございます。
少しでもお役に立てたなら嬉しいです(^.^)