〈本文〉
ありたき事は、まことしき文(ふみ)の道、作文(さくもん)、和歌、管弦(くわんげん)の道、また有職(いうそく)に公事(くじ)の方(かた)、人の鏡ならんこそいみじかるべけれ。手など拙(つたな)からず走りがき、声をかしくて拍子(はうし)とり、いたましうするものから、下戸(げこ)ならぬこそをのこはよけれ。
〈juppo〉寒いですね〜。我が家ではこたつを出しました。これで平年並みの気温だそうですが、今年は暑さが厳しかった分、寒さが余計に堪えますね。皆さん、風邪などひかないよう注意してください。
さて、『いでや、この世に』は今回で終了です。
この世に生まれて来たからには、こーなりたい、あーなりたい、という希望を並べた段だった訳ですが、締めは酒の飲み方というところが兼好さんの人柄なんでしょうか。
今回だって出だしは学問とか文化的な素養を並べているのに、急に最後に来て、飲む席では多少飲めた方がいいよ、てなご意見ですね。
「下戸」という言葉を口語訳では「酒が飲めない」と訳していることもあるようですが、今でも「下戸」って言うよね?と思って漫画ではそのまま使いました。
下戸の反対は上戸(じょうご)と言って、「笑い上戸」「泣き上戸」などもそこから来ています。
要するに、お酒をたくさん飲む人を「上戸」、飲めない人を「下戸」というのです。
結局説明してしまいました。
「をのこはよけれ」と言っているのは、わざわざ「男」限定で述べているようで、「女は飲まない方がいいけどね」という意味を含んでいるそうです。
現代では差別発言に取られかねません。
私も多少お酒は飲みますが、酒の席というものにはめっきり参加しなくなりました。
車で移動することが多くなって、家でもめったに飲みません。
飲むのは嫌いじゃないんですけど、酔っ払いは嫌いです。隣の席に割って入って「飲んでないじゃん〜」などと勧めて来るようなのは特に。
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4コマ目の「達筆」はめちゃめちゃ達筆ですね。
次回の作品はどのように?
台風ご用心下さい。
では。
お元気ですか。
最近ブログの更新が滞りがちで、実はリクエストをいただいていながら描いてない作品が結構溜っているのです(><;)
それらを端から描いていくのが今後の課題ですね・・・。
でもたまに映画の話なんかも、また書こうと思っていますよ!
この週末は、台風で引きこもりになりそうです。