〈本文〉
「女御、后(きさき)は、心にくく、いみじきためしに書き伝へられさせたまふばかりのは、いとありがたし。まして末々はことわりなりかし。
色を好み、歌を詠む者、昔より多からめど、小野小町(をののこまち)こそ、みめ、容貌(かたち)も、もてなし、心遣ひよりはじめ、何事も、いみじかりけむとおぼゆれ。
色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける
侘(わ)びぬれば身をうき草の根を絶えて誘ふ水あらば往(い)なむとぞ思ふ
思ひつつ寝(ぬ)ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを
と詠みたるも、女の歌はかやうにこそとおぼえて、そぞろに涙ぐましくこそ」
と言へば、また、
「老いの果てこそ、いとうたてけれ。さしもなき人も、いとさまであることやははべる」
と言ふ人あれば、

〈juppo〉私としては珍しく、緊急のリクエストにお応えしています。初めての『無名草子』です。「むみょうぞうし」と読みます。
『無名草子』というのは文学評論の本なんですね。年老いた尼が、若い女性達と昔の物語や歌人などのことを語り合った、という形式で書かれているのだそうです。
今回描いたのはその中で、歌人の小野小町について語られている部分です。
小町さんは九世紀半ばに活躍した歌人です。あまり詳しい記録は残ってないようですが、晩年落ちぶれたとか何とかで、後にいろいろなエピソードが語られたらしいです。ここでもそういう悲しい話が語られることになります。長くなるのでその後半は明日、UPします。必ず。
この前半では小町さんが詠んだ歌が三首紹介されています。『古今集』に収められたものなんですね。口語に訳したら俵万智みたいになってしまいましたけど。
「いとうたて」な小町さんの老いの果てとは!?
明日の更新をお楽しみに。ちょっとホラーです。



これで古典の試験はばっちしですっ!
確かに最後はホラーですよね・・・
なんかすごく華やかだったのに。
早速コメントをありがとうございます!
『無名草子』のテキストは図書館で借りて来ました。
前半から後半の落差が激しいですよねー。私は描いていて、後半の方がお気に入りですが(^^)
もう試験勉強はしっかりなさっていることと思いますが、続きもお楽しみに〜(^-^)
いきなりですけどハリーポッター見ましたよ!同じく冒頭のハーマイオニーで号泣(笑) そのあと家族で行った場所に行くのも号泣でしたw
そして今百人一首にすごくはまってて とりわけ恋のうたにほれぼれ…w
でもなかなか一首一首の背景がわからないので、教えてほしいです!
ハーマイオニーのシーン、泣けますよねぇ(>_<)
パート2も、楽しみですねっ!
百人一首にハマっているとは相変わらずさすがです。
恋の歌もいろいろありますよね〜(実はそれほど詳しくない私です)。
どの歌がお気に入りか、今度こっそり教えてください!