2011年11月07日

かぐや姫の昇天A

続きです。
<本文>
屋(や)の上に飛車(とぶくるま)を寄せて、「いざ、かぐや姫。穢(きたな)き所にいかでか久しくおはせん」と言ふ。立て籠(こ)めたるところの戸、すなはち、ただ開(あ)きに開きぬ。格子どもも、人はなくして開きぬ。女抱(いだ)きてゐたるかぐや姫、外(と)に出でぬ。え止(とど)むまじければ、たださし仰ぎて泣きをり。竹取心惑ひて泣き伏せる所に寄りて、かぐや姫言ふ、「ここにも心にもあらでかく罷(まか)るに、昇らんをだに見おくり給へ」と言へども、「なにしに、悲しきに見おくりたてまつらん。我をいかにせよとて捨てては昇り給ふぞ。具して出でおはせね」と泣きて伏せれば、心惑ひぬ。「文を書きおきてまからん。恋しからむをりをり、とり出でて見給へ」とて、うち泣きて書く言葉は、
 「この国にうまれぬるとならば、なげかせたてまつらぬほどまで侍らで過ぎ別れぬる事、かへすがへす本意(ほい)なくこそおぼえ侍れ。脱ぎおく衣を形見と見給へ。月の出でたらむ夜は、見おこせ給へ。見捨てたてまつりてまかる空よりも、落ちぬべき心地する」
と書きおく。
shouten2.jpg
ぐだぐだですみません。忙しい訳ではないのに、作業が滞っていました。

前回、天人の姿をあのように描いた理由のひとつとして、簡単に描けるデザインで描こうという意図がありました。天からかぐや姫を迎えに来た一団までごてごて着飾った人達では描くのが大変だなぁ、と思って。
これで少し描くのが楽になったぞ、と思ったら今回は天人の登場が少ないのですね。
もっとも今回のような絵でも、絵自体は描くのにそんなに時間がかかってないんです。
何に時間がかかっているのでしょう。それは、やる気になるまでの時間です。何事もそうですよね!?

本文中の「立て籠めたるところ」を漫画の中では「塗籠」としてしまいました。この場面より前に、この名詞が出てくるんです。「ぬりごめ」と読みます。一室の壁を塗って倉のように使ったものだそうです。

かぐや姫は悲しみながらも月に帰る方に気持ちは固まっているようですね。着々と別れの時は近づいているようです。
ところで、この「かぐや姫の昇天」の章は物語のクライマックスですが、最終章ではないようです。かぐや姫が月に昇った後のエピソードがあるんですね。その辺まで、いつかこちらでご紹介出来たら、と思います。
とりあえず、この章の続きはもう少し描きます。


さて、退院後の母ですが、スポーツクラブの会員になりました。
リハビリを続ける必要を感じていたので、私が二十年ほど通ったり休んだりしているスポーツクラブに入会させて、週に一度かそこらプールで歩いています。
私も一緒に行っています。一緒に歩くのは退屈なので、十数年ぶりに泳いでいます。何年か前好きだったエアロビのクラスがなくなってからは専ら走っていました。ベルトの上を黙々と、3kmくらいずつ。
久しぶりに泳いだら、25m泳ぎ切れなかったりしましたが、だんだん慣れて来たのでこのまま続けて、この冬はせいぜい皮下脂肪でも増やそうかと思います。


posted by juppo at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 竹取物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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