2011年11月18日

かぐや姫の昇天C

さて、いよいよかぐや姫とのお別れの時間がやってまいりました。
<本文>
あわてぬさまなり。
「かくあまたの人を賜ひて止めさせ給へど、許さぬ迎へまうで来て、とりゐてまかりぬれば、くちをしく悲しき事。宮仕へ仕(つか)うまつらずなりぬるも、かくわづらはしき身にて侍れば、心得ず思(おぼ)しめされつらめども、心強くうけたまはらずなりにし事、なめげなる物に思しめし止(とど)められぬるなん、心にとどまり侍りぬる」
とて、
 今はとて天の羽衣きるをりぞ君をあはれと思ひいでける
とて、壺の薬そへて、頭中将(とうのちゅうじゃう)呼びよせてたてまつらす。中将に天人とりて伝ふ。中将とりつれば、ふと天の羽衣うち着せたてまつりつれば、翁をいとほしく、かなしと思しつる事も失せぬ。この衣(きぬ)着つる人は、物思ひなく成りにければ、車に乗りて、百人ばかり天人具して昇りぬ。
shouten4.jpg

BとCは6コマずつに描くつもりでネームを作っていましたが、このCが描いてみるとセリフが多くて6コマに収まりきれず、8コマに広げました。

かぐや姫が最後に書いた手紙は、帝宛てのものでした。以前言い寄ってきた求婚ジャー5の他に、かぐや姫は帝に求婚されていたんですね。そして宮中に上っておいで、と誘いを受けたにもかかわらず、頑としてなびかなかった過去があるようです。でもそれは月に帰る運命だったからで、そうでなかったら誘いを受けたのかな、結局かぐや姫も権力に弱い女だったのかな、とも受け取れる言い訳の手紙です。偶然、帝との間に真実の愛が芽生えたのだろうなと、ここは好意的に解釈しておきましょうか。

天人をあのようなデザインにしてしまった結果、かぐや姫も帰る時は変身させることにしましたが、本文にそういう描写は一切ありませんので念のため。

『かぐや姫の昇天』は今回で終了ですが、『竹取物語』にはもう少し続きがあります。いずれ機会があったらそのへんも描きます。



さてさて、大相撲九州場所が始まりました。
ご存知の方も多いでしょうが、NHKの大相撲中継は副音声で英語の解説が聞けます。
これが面白いのでオススメです。何でそんなに相撲に詳しい?と思える外人が Well done! などと言ってますが、決まり手と四股名は日本語のままなので時々「シタテナーゲ」とか「ガガマルー」なんて単語も聞こえます。デジタル放送のおかげで日本語字幕もつけられるようになったので、全部聞き取れなくても大丈夫です。字幕なしでも内容が分からない、って事はないですしね。

posted by juppo at 02:44| Comment(4) | TrackBack(0) | 竹取物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シタテナーゲって聞いたら笑っちゃいますねww(*^^*)

羽衣着たら受験に思い悩むこともなくなるかなぁ…(;O;)笑
Posted by ぴか at 2011年11月23日 15:45
ぴか様

是非、副音声であの外人たちが英語で何を語らっているのかリスニングしてみてください!

羽衣で浮世のウサを忘れ去れるなら、ちょっと着てみたい気もしますね。
戻って来られる保証があるなら、少しの間何もかも忘れて宇宙へ飛んでいきたいですねー\(^O^)/
Posted by 柴田 at 2011年11月23日 15:55
かぐや姫が、こちらの世界と隔絶されたことがよくわかるので、ちがう姿になった絵は良いと思います。ぜひ、この続きも描いてくださいね。お願いします。
Posted by sue at 2011年11月24日 19:26
sueさま

作画にご賛同くださってありがとうございます!

この続き、ここまでの飛ばした部分など、是非描きたいと思っていますがいつになることやら…(^^;
でもいつかきっと!
Posted by 柴田 at 2011年11月24日 21:29
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック