2012年01月03日

項王の最期@

明けましておめでとうございます!
今年のスタートは漢文から。リクエストにお応えします。
<本文>
於是項王乃欲東渡烏江。烏江亭長、檥船待。
謂項王曰、「江東雖小、地方千里、衆数十万人、亦足王也。願大王急渡。今独臣有船。漢軍至、無以渡。」
項王笑曰、「天之亡我、我何渡為。且籍与江東子弟八千人、渡江而西。今無一人還。縦江東父兄憐而王我、我何面目見之。縦彼不言、籍独不愧於心乎。」
乃謂亭長曰、「吾知公長者。吾騎此馬五歳、所当無敵。嘗一日行千里。不忍殺之。以賜公。」
<書き下し文>
是(ここ)に於いて項王(かうわう)乃(すなは)ち東のかた烏江(うかう)を渡らんと欲す。烏江の亭長(ていちやう)、船を檥(ぎ)して待つ。
項王に謂(い)ひて曰はく、「江東(かうとう)小なりと雖(いへど)も、地は方(はう)千里、衆(しゆう)は数十万人、亦(ま)た王たるに足るなり。願はくは大王急ぎ渡れ。今独り臣(しん)のみ船有り。漢軍至るも、以て渡る無し。」と。
項王笑ひて曰はく、「天の我を亡(ほろ)ぼすに、我何ぞ渡ることを為(な)さん。且(か)つ籍(せき)江東の子弟八千人と、江を渡りて西す。今一人の還るもの無し。縦(たと)ひ江東の父兄憐(あは)れみて我を王とすとも、我何の面目ありて之に見(まみ)えん。縦ひ彼言はずとも、籍独り心に愧(は)ぢざらんや。」と。
乃(すなは)ち亭長に謂ひて曰はく、「吾(われ)公(こう)の長者たるを知る。吾此の馬に騎すること五歳、当たる所敵無し。嘗(かつ)て一日に行くこと千里なり。之を殺すに忍びず。以て公に賜(たま)はん。」と。
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更新をサボっているうちに年が明けてしまいました。ついにこんなていたらくになった当ブログですが、皆様どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

今回の作品は『項羽本紀』とかいう書物にあるお話のようです。リクエストは『項王自刎』というタイトルでいただきましたが、いろいろ検索しているうちに『項王の最期』になってきたのでそうしました。教科書には『自刎』のタイトルで載っているのでしょうか。

項王は項羽のことで、項羽の本名は項籍というらしい、というところまで分かりました。『三国志』とか『三国無双』などに通じている皆さんには、おなじみのヒーローなのだと思いますが、私はそちらの方に全く疎く、劉邦とかいう人と並んで登場するんじゃないかな、くらいの知識しかなかったのです。
あ、別名で覇王とかいうことも知っていました。『四面楚歌』のあの人か、程度ですが。それで今回絵を描くにあたって、知っている覇王の顔は京劇のあの顔くらいだったので、その線で行くべきなのか?なんてこともチラッと考えたりしました。

その程度の知識で描いてしまったので、今回もあちこち突っ込みたい方は是非突っ込んでください。

「最期」というからにはここが項王の最期になる訳なんですけど、項王はここまで負けなしで突き進んできた人だそうです。ロクに知らないのにいきなり最期から学ぶことになって恐縮です。

東に渡ってまた王になってくれと言う亭長に、項王はどうしてそんなことが出来るだろうか、とやんわり断っているそのセリフが、反語だらけなんですね。「何ぞ」とか「何の」とか言ってるところはみんな「どうして〜できるだろうか(いや、できない)。」とか何とか言ってるんです。
私は全然知らないことですが、ここまでの長い戦跡を振り返って、項王にも何か期するものがあるようです。多分。

もう少し、続きがあります。近日中に。


ところで皆さん、新年の抱負は何ですか。
私は今さらな上に月並みですが「捨てる」です。

実はこの春で、12年続けた学習塾を閉めることにしました。
ちょうど今来ている生徒さんたちが皆卒業するため春から生徒がゼロになってしまうのと、母と二人暮らしになった自宅で時間を費やすようにしたいな、と思っていたので。
日本語教師の仕事は外でやっているので、春からはフリーで教える仕事をしつつ、半分引きこもりのようになって家で出来ることをしたいと思っています。

自宅から教えに行ける生徒さんがいれば伺いますので、町田市・相模原市近郊のご家庭で家庭教師を探している方がいたらご一報ください。

そういう訳で、塾で借りている部屋を今ぼちぼち片付けている所なのです。運び出しては捨てています。これが終わったら自宅にある要らない物もどんどん捨てようかな、なんて思っているのです。
スッキリ身軽になれるのはいつの日か・・・ご期待ください。


posted by juppo at 23:45| Comment(9) | TrackBack(0) | 漢文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして
中国で日本語を勉強している中国人です
たまたまこのサイトに出会いました
古文の勉強に役立って、ホントにすごい!
お金を払いたくなるほど
ありがとうございます〜
よいお年を!
Posted by CAP1986 at 2012年01月04日 05:33
初めまして
中国で日本語を勉強している中国人です
たまたまこのサイトに出会いました
古文の勉強に役立って、ホントにすごい!
お金を払いたくなるほど
ありがとうございます〜
よいお年を!
Posted by CAP1986 at 2012年01月04日 05:39
CAP1986さま

はるばる中国からようこそいらっしゃいませ。

中国が舞台の作品を、本場の方にお見せするのは大変恥ずかしいんですけど、まずは気に入っていただけたようで安心しました。

これからもどうぞよろしく。
日本語の勉強も頑張ってくださいね!
Posted by 柴田 at 2012年01月04日 05:47
あけましておめでとうございます。
って、あまり「おめでとう」というのもなんだか気がひける新年です。
ホントに震災に関しては関西人は阪神大震災があったので敏感ですが、およそ原発に関してはのんびりしたところがあります。

さて、ずいぶんご無沙汰しています。
ブログはいつもチェックさせていただいてました。
いろいろ大変だとは思いますが、良い年になることをお祈りしています。

そうそうZ会の参考書もちゃんと買って、生徒には宣伝しておきましたよ。

では、いずれまた!
Posted by Kamada at 2012年01月04日 20:09
Kamada先生、

いつもありがとうございます!
本当に「おめでとう」という言葉に一瞬ためらいが出てしまう新年ですよね。是非、皆が幸せになる良い年にしたいですね!

私も、原発の放射線汚染などについては、東京人としては比較的呑気に構えていて、いちいちスーパーで野菜の産地チェックなんてしていません。

古文単語の参考書、宣伝ありがとうございます!

私もこのブログの漫画を描く時に、実は参考に使っているんですよー。
Posted by 柴田 at 2012年01月04日 20:29
あけましておめでとうございます。
新春に漢文というのもいいですね。続きがどうなるのか楽しみです。(かつて読んだかもしれないけど、何も思い出せないので)
お仕事も、新しい形式になられるようですね。のこり3ヶ月がんばってください。また、春からよい流れで始まるといいですね。
わたしのほうは、昨年うまくいかなくて、今年どうしたものやら…と、なかなか次の手が決心できないまま新年を迎えました。のほほんとした性格がいいのか悪いのか。でも今年もたのしみにしてますのでよろしくお願いします。
Posted by sue at 2012年01月05日 14:54
sueさま

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

転機というのは自分の思惑外に訪れるものだな、と私もここ数年の流れにそう感じています。

何事もなければ、どんなに赤字でも塾を閉める決断なんて容易には出来なかったと思うのですが、今回こうなってみると、寧ろ早く片付けてスッキリしたい気持ちの方が大きいです。自分でも、春からの新しい生活に期待です。


sueさんも、無理せず自然な流れに任せても良いかも知れませんよ。それでも動き出す時はあまり思い悩まず前向きに!がいいですね。
Posted by 柴田 at 2012年01月05日 15:14
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

うちも今年はダブル受験でアワアワです。
あと一息なんですが、色々重なって何が何だか状態です。
がんばれきれるかしら。

塾閉めちゃうなんて寂しいですね。
柴田さんの看板見たかったなー。

Posted by 金さん at 2012年02月07日 20:53
金さん、ご無沙汰しています!

ダブル受験は大変ですね〜(>_<)
あと一息だと思いますので、カラダをいたわりつつ、駆け抜けて行ってください。

私は受け持ちの受験生が、お陰様で皆すでに合格いたしましたので、今は塾の荷物運びにだけ精を出す日々です。…なんてやってたら腰を痛めて今は小休止です。

いろいろな意味で早く春が来るといいですねー。

今年もよろしく!
Posted by 柴田 at 2012年02月08日 16:28
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