2012年04月30日

牛を売る者あり@

こっそりリクエストにお応えします。『徒然草』、第九十三段です。
<本文>
「牛を売る者あり。買ふ人、『明日そのあたひをやりて、牛を取らん。』と言ふ。夜の間に、牛死ぬ。買はんとする人に利あり、売らんとする人に損あり。」と語る人あり。
これを聞きて、かたへなる者のいはく、「牛の主、まことに損ありと言へども、また大きなる利あり。その故は生(しやう)あるもの、死の近きことを知らざること、牛、すでにしかなり。人、また同じ。はからざるに牛は死し、はからざるに主は存(ぞん)ぜり。一日の命、万金(まんきん)よりも重し。牛のあたひ、鵞毛(がまう)よりも軽し。万金を得て一銭を失はん人、損ありと言ふべからず。」と言ふに、
ushi1.jpg皆さん、ご無沙汰しておりました。新学期が始まったのにブログを放置してしまっていました。今回は、過日リクエストを頂いたのにすぐにはお応えできなかったのでそのままスルーしていたものです。他にもそういうスルー作品があるんですけど、いずれお応えできればと思っています。

 牛の代金を払う前に、商品の牛が死んでしまったという冒頭から「これは法律の問題ではっ!?」なんて思わされますね。牛が死んでも買った人は代金を払う義務があるのかどうかと。上沼恵美子相談員なら億万長者だから「払う」と答えるかな、なんて。

 ところがそういう問題ではないんですね。命の問題なのです。牛で儲けようが儲けなかろうが、命があるだけで万金に値する価値がある、ということです。「生きてるだけで丸儲け」な話です。
 そりゃそうなんだけど、なかなかすんなり理解しずらい話ではあります。後半はそういう展開になります。
 続きは必ず、連休中に。


 ブログをなかなか更新しない間に一体何をしていたのかというと、実は私は着々とブログの引越し作業をしていました。引っ越します。
 コメント等でアドバイスを頂いて、試行錯誤を重ねた結果、LOVELOGに対応している丸ごと引越しサービスが見つからず、結局「インポート/エクスポート」機能を使って地道に少しずつ運んでいます。今年は塾の引越しに始まって、こんなことの繰り返しだなぁ。
 そういう訳で、引越し先は以下なんですけど、今はまだ工事中で全然ポンコツです。

 完全に引越しできたら、改めてここでお知らせします。また、それまでは記事の更新はこちらで行います。

 引越し先は、exciteブログ↓
http://kokokobun.exblog.jp/

posted by juppo at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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