2013年02月12日

うれしきもの@

すみません・・・。結局やっぱり久しぶりの更新になっています・・・。
リクエストにお応えします。これまた久しぶりの、『枕草子』です。
<本文>
 うれしきもの まだ見ぬ物語の一(いち)を見て、いみじうゆかしとのみ思ふが、残り見出(い)でたる。さて、心おとりするやうもありかし。
 人の破(や)り捨てたる文を継(つ)ぎて見るに、おなじ続きをあまたくだり見続けたる。いかならんと思ふ夢を見て、おそろしと胸つぶるるに、ことにもあらず合(あは)せなしたる、いとうれし。
 よき人の御前(おまへ)に、人々あまたさぶらふをり、昔ありける事にもあれ、今きこしめし、世にいひける事にもあれ、語らせ給ふを、我に御覧じあはせてのたまはせたる、いとうれし。
 遠き所はさらなり、おなじ都のうちながらも隔(へだた)りて、身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞きて、いかにいかにと、
ureshiki1.jpg
日常が戻ってきただけでブログに費やす時間がなかなか取れないのはどうしたことでしょうね。塾を畳んで以来、家で過ごす時間が増えたというのに。とは言え、家にいるとすることはいくらでもあるものなんですねー。と言うほどは、何もしてないんですけどねー。

そうこうしている間にまたいくつかリクエストをいただいています。いただいた順に着手したいところですが、年末にどこかに行ってしまっていた『枕草子』の訳が出てきましたので今回はそれです。

「うれしいこと」を数えるのは楽しいものですが、ここにあげられているうれしいことは、意外に些細なことばかりですよね。人から見たら大したことじゃなくても、日々のささやかな、ちょっとした楽しみが人生には必要なんですよね。
しかし、3コマ目では平安時代の女官の皆さん、結構えげつなくもステキな行いをなさっていますね。他人に見られないようにわざわざ破り捨てた手紙を、またわざわざ継ぎ合わせて読んでいるという・・・。もちろん、そうまでして読みたいのが人の手紙であり、続きが偶然見つかった時の喜びなどというのは現代でも容易に想像出来るというものですね。
後半で「私を見て話してる」と思うのは実は、勝手な思い込みなんじゃないの?なんて思いながら描きました。事実はどうでも、そう思えるのが嬉しかったりするんですけどね。

終わりが中途半端になってしまいました。なるべくお待たせせずに続きを描きたいです。


ところで、先週平日に休みが取れたので、母と『東京家族』を観て来ました。『東京家族』というタイトル、覚えにくいですね。どうしても「あの、『東京物語』のリメイクの・・『東京なんとか』・・」としか思い出せなかったりします。
『東京物語』とは時代も違うので、全くのリメイクでもありませんでした。まず、ツマブキ君がのび太にしか見えません。おっと、これは『東京物語』とは関係ないですね。つい「おっ、のび太免許取ったのか!」なんてことを思いながら映画を見てしまったので・・。
蒼井優が原節子で老夫婦を案内する役なんだと思ったら、まぁそうなんですけど、そんな苦労はさせられていませんでした。

また見たくなりました。

posted by juppo at 01:12| Comment(4) | TrackBack(0) | 枕草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東京家族見ましたよ〜。

鴨長明の「無名抄」という評論に「深草の里」という文章があるのですが、その中で長明は、歌というのはあからさまに感動を表現してはだめで、それとなくじんわりと一番大事な主題を表現するべきだと主張しています。

東京家族がいい映画だと思ったのは、まさに控えめに淡々と伝わってくるものがあって、ああ早く春が来たらいいのになあって思ったところです。それとのび太くんのFIATカッコよかったですね。
で、思わず小津安二郎監督の東京物語のDVD買ってしまいました。amazonで400円くらいでしたので。

ということで、風邪などひかないようにしてくなんしょ。
Posted by カマダツネヒサ at 2013年02月12日 11:21
カマダ先生、

カマダ先生とは見る映画の趣味が合いそうで、嬉しいです。

私も、記事のアフィリエイトでAmazon検索したら、DVDがあまりにも安いので買っちゃおうかなーと思ってたところです。

あからさまな感動を表現しない手法、山田洋次監督の作品の良さはまさにそれですよね。
いや、そもそも小津映画がそうかな。
特に日本人の琴線に触れる情緒というのがそういうものなんでしょうねー。

お正月に「最強のふたり」を見た時に割引チケットをもらったので、その時点でこの映画を見に来ようーと考えてました。
「男はつらいよ」コンプ後の、寅さん不足を感じてもいたので(^_^;)
そのせいか、ラスト近くの島の風景は、今にも寅さんが歩いて来るようにも思えました。
のび太の車は外車だということだけはわかりました!左ハンドルだったので・・
Posted by 柴田 at 2013年02月12日 20:48
古文だと堅苦しく思えてしまうものも、
柴田さんのマンガだと分かりやすく、また、面白いです!
ありがとうございます(´∇`*)

松尾芭蕉の「市振」 もよみたいです!
また、よろしくお願いします♪♪
Posted by piko at 2013年02月21日 00:48
pikoさま

こちらこそ、ありがとうございます。
漫画に描くことで、私自身古文が理解できて面白い経験をさせていただいています。

@を描いただけでまた放置してしまっていますが、続きも準備中です。

「市振」もリクエスト対応リストに追加しておきます!
いつか必ず!!
Posted by 柴田 at 2013年02月21日 01:14
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