2013年04月30日

猫A

 ゴールデンウィークも始まったと思ったら、もう前半が終わったんですって。休みなんてあっという間ですねぇ。続きです。
<本文>
 姉、おととの中につとまとはれて、をかしがりらうたがるほどに姉のなやむことあるに、もの騒がしくて、この猫を北面にのみあらせて呼ばねば、かしがましく鳴きののしれども、なほさるにてこそはと思ひてあるに、わづらふ姉、驚きて、「いづら、猫は。こち率(ゐ)て来(こ)。」とあるを、「など。」と問へば、「夢にこの猫の傍らに来て、『おのれは、侍従の大納言の御女のかくなりたるなり。さるべき縁のいささかありて、この中の君のすずろにあはれと思ひ出でたまへば、ただしばしここにあるを、このごろ下衆の中にありて、いみじうわびしきこと。』と言ひて、いみじう泣くさまは、あてにをかしげなる人と見えて、うち驚きたれば、この猫の声にてありつるがいみじくあはれなるなり。」と語りたまふを聞くに、いみじくあはれなり。
neko2.jpg
前回は、猫が汚いものは食べようとしないというところで終わりましたが、猫ってそういう、何か誇り高い性質を持ってる動物ですよね。新聞紙一枚でも置いてあれば、決して地べたに寝ようとせずその上に寝そべるとか、そもそも人に従わず気ままに生きているところが、どこか高貴に感じられます。
 それがこの猫は実際、高貴な人の姿を変えたモノだという訳です。誇り高い雰囲気の動物だから、昔の人はそこに高貴な人の魂を感じたのか、本当に高貴な人が生まれ変わると猫になるのか、神のみぞ知るところですが、この時代にはお馴染みの「前世の因縁」で全て解決です。

 猫の言う「中の君」というのは筆者を指しています。筆者には姉と妹がいるんですね。「おとと」とは弟だけではなく、年下の弟妹をあらわす言葉なんだそうです。
 筆者ではなく、姉の夢に猫が出てきて真相を明かしたというのが、物語に信憑性を持たせていますよねー。筆者が見た夢であったなら、ただ「大丈夫か?この娘」で終わってしまっていたところです。
 不思議なこともあるものですよねー。

追記です。「筆者には姉と妹がいるんですね」と上に書きましたが、筆者には妹はいなかったことがその後わかりました。衝撃の事実、と言うほどでもないですけど、妹のつもりで漫画に描いた小さい女の子は、実はいないんです。
 書籍化された「高校古文もっとこういう話」にこの作品が収録されていますが、そこでは小さい女の子はCGで見事に消去されています。いえ、CGは嘘です。でも最新の印刷技術によって、見事に消えています。
本来なら原稿に手を入れて妹を削除すべきなんですけど、ちょっと可愛いので残しておきます。妹じゃありません。妹じゃない、誰かです。

 もう少しだけ、続きます。


 ところで前回、朝ドラの話をちょこっとしましたが、朝ドラといえば『カーネーション』を見ていた頃、私はミシンを踏みたくてたまらない気持ちになっていました。
 ミシンを引っ張り出すのがめんどくさかったので当時は踏まず終いでしたが、最近ちょっと暇が出来てその気になったので、部屋の片隅の先カンブリア期くらいの地層からミシンを掘り出して、踏み始めました。

 久しぶりに出したミシンの扱い方は覚えていましたが、久しぶりすぎて糸が上手く運びません。切れてしまうのです。
 糸の強さを調節したり、針を換えたりしたものの改善せず、これは油を差した方がいいなと思って、これまた久しぶりに手芸用品店に向かいました。

 しかし油を差すにしても、『カーネーション』に出てくるような足踏みミシンであったなら我が家にも昔あって、ペコペコ油を差した記憶があるんですけど、今の電動ミシンの場合、どこに差すんだろう?という疑問が生じ、ミシン売場の店員さんに聞いてみました。すると!
 最近のミシンは油を差すようには出来ていないと言うのです!
 うちにあるミシンは最近のミシンではないので差せるのですが、現在、店頭に並んでいるミシンは「電子ミシン」なんてものになっており、油なんて必要ないのだと。

 シリコンべら、ブルーレイレコーダーに次ぐ衝撃を受け、ということは、油を買うんじゃなくてその、電子ミシンとかいうのを買って帰ればいいってことか?・・・・いやいやいやいや・・・と、自問自答の後、ミシン油294円也を買って帰りました。まだ売ってます。ミシン油。

 それで、まだ油は差していません。油を差す前に私のミシン熱が冷めてしまわなければいいのですが。

posted by juppo at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 更級日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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