2014年11月07日

完璧帰趙B

ご無沙汰してしまいました。皆さん、お元気ですか。私は元気です。
〈本文〉
趙王悉召群臣議。
皆曰、
『秦貪負其彊、以空言求璧。償城恐不可得。』
議不欲予秦璧。
臣以為、布衣之交、尚不相欺。
況大国乎。且以一璧之故、逆彊秦之驩、不可。
於是、趙王乃斎戒五日、使臣奉璧、拝−送書於庭。
何者、厳大国之威、以修敬也。今臣至、大王見臣列観、礼節甚倨。
得璧伝之美人、以戯弄臣。臣観大王無意償趙王城邑。
〈書き下し文〉
趙王悉(ことごと)く群臣を召し議せしむ。
皆曰はく、
『秦は貪(たん)にして其の彊(つよ)きを負(たの)み、空言(むなごと)を以て璧を求む。
償城恐らくは得べからざらん。』と。
議秦に璧を予(あた)ふるを欲せず。
臣以為(おもへ)らく、布衣(ふい)の交りすら、尚ほ相(あ)ひ欺かず。
況(いは)んや大国をや。
且つ一璧の故を以て、彊(きやう)秦の驩(くわん)に逆らふは、不可なりと。
是に於ひて、趙王乃(すなは)ち斎戒(さいかい)すること五日、臣をして璧を奉ぜしめ、書を庭に拝送す。
何となれば、大国の威を厳れて、以て敬を修むればなり。
今臣至るに、大王臣を列観に見て、礼節甚だ倨(おご)る。
璧を得るや之を美人に伝へ、以て臣を戯弄(きろう)す。
臣大王の趙王に城邑(いふ)を償ふに意無きを観(み)る。
kanpeki3.jpeg
〈juppo〉それにしても、漢文はどこまで読んでも漢字ばっかりですね。授業で扱う際にはさらに、レ点を打ったり送り仮名を添えたりしなければならない訳ですから、これほど面倒なことはないですね。皆さん、ご苦労様です。

『完璧帰趙』は3回目になりますが、まだ終わりではありません。ほとんど終わりなんですけど、ほんのちょっとだけ残ってしまいました。あと1回だけ、ほんのちょっとだけ続きます。
 この3回目はずーーーっと相如のひとり語りです。懐かしの趙王やその家来の台詞も出てきていますが、全部相如の回想の中での台詞です。
 ひとりで語っている間じゅう、ずっと髪の毛が逆立っていたのかどうか定かではないんですけど、元に戻すタイミングを失った結果、このまま語ってもらいました。

 さて、この週末は母と名古屋までちょこっと行って来ます。この続きに着手するのはまた、その後になります。名古屋についての話も含めて、次回にご期待ください。

   
posted by juppo at 23:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 漢文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。高校で国語教えてます。今、刎頸の交わりをしています。本当は完璧をやりたかった!のですが、文章の分量の問題で諦めました。生徒たちにはわたしが話して聞かせたのですが、もし柴田さんの漫画を紹介させてもらえたら、相如のかっこよさがもっと伝えられるのでは?と思っております。紹介させていただいてもよろしいでしょうか?ちなみに、漢文では相如が一番の男前と信じております。
Posted by もも at 2014年11月18日 00:03
もも先生、
コメントありがとうございます!
相如が理想通りの男前に描けているか自信がないですが、生徒さん達にも漫画をご紹介いただけるのは嬉しい限りです。
どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by 柴田 at 2014年11月18日 00:13
さっそくのお返事ありがとうございます!
言葉だけではなかなか伝わらなくて、誰かマンガにしてもらえんかな〜と思っていたら、ビンゴでこのようなサイトが見つかり、やったー!って叫んでしまいました。
めんちの会や刎頸の交わりも漫画化してもらえると嬉しいです。完璧よりも短くて授業で扱うことが多いので!
刎頸の交わりも二人とも男前ですよね。りん様のように男前に生きたいです。
ありがとうございました。
Posted by もも at 2014年11月18日 19:25
もも先生、
刎頸の交わりは、前に描きましたよ!
漢文カテゴリから「刎頸之交」のタイトルでお探しください。友情がテーマの、何かアツい話ですよね〜
めんちの会はまだよく知りませんので、今後勉強していずれ作品化出来れば…と思います!
Posted by 柴田 at 2014年11月18日 20:23
探しました!ありがとうございます。
すごく分かりやすいです。
こちらもぜひ紹介させてください。

ところで、刎頸の交わりのBのトラのコマですが、
「不倶生」で部分否定なので、
「二頭とも生き残ることはできない」ではなく
「どちらか一頭しか生き残ることができない」の方が
ニュアンスが伝わりやすいのではないかと思いました。
(さしでがましくて、すみません)
 
Posted by もも at 2014年11月19日 14:45
もも先生、
ご指摘ありがとうございます!
スグには訂正出来ないかもしれませんが、出来るだけ早く手直しをしたいと思います!
他にもお気づきの点があれば、また教えてください。
Posted by 柴田 at 2014年11月19日 20:45
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