2015年03月09日

鶏鳴狗盗A

大変お待たせしました。続きです。
〈本文〉
客有能為狗盗者。入秦蔵中、取裘以献姫。姫為言得釈。
即馳去、変姓名、夜半至函谷関。関法、鶏鳴方出客。恐秦王後悔追之。
客有能為鶏鳴者。鶏尽鳴。遂発伝。出食頃、追者果至、而不及。
孟嘗君、帰怨秦、与韓魏伐之、入函谷関。秦割城以和。
〈書き下し文〉
客に能(よ)く狗盗(くとう)を為す者有り。秦の蔵中(ぞうちゅう)に入り、裘(きゅう)を取りて姫に献(けん)ず。姫為(ため)に言ひて釈(ゆる)さるるを得たり。

即(すなは)ち馳(は)せ去り、姓名を変じて夜半に函谷関(かんこくかん)に至る。関の法、鶏(にわとり)鳴きて方に客(かく)を出だす。秦王の後に悔いて之を追はんことを恐(おそ)る。客に能く鶏鳴(けいめい)を為す者有り。鶏尽(ことごと)く鳴く。遂に伝(でん)を発す。出でて食頃(しょくけい)にして、追う者果たして至るも、及ばず。

孟嘗君帰り、秦を怨(うら)み、韓(かん)魏(ぎ)と之を伐(う)ち函谷関に入る。秦城を割き以て和す。
keimei2.jpeg
〈juppo〉前回、食客(しょっかく)についての説明をしませんでした。食客とは、中国で戦国時代に、貴族が才能ある人を客として養う代わりに、いろいろ助けてもらっていたという、タダ飯食いの客たちのことのようです。

 孟嘗君にはそういう客が千人もいたんですねー。才能ある人の中には、はっきり「泥棒がいた」と説明されてる人とか、ニワトリのマネが上手いという才能も、含まれていた訳ですね。
 そんな才能が何の役に立つんだ、と思われそうですが、実際そう思って孟嘗君に意見する人もいたらしく、でもほら、役に立ったでしょ?というのが、このお話のテーマなんですね〜。

 どんな才能がどこで成功を導くか、わからないものですね。芸は身を助く、とはよく言ったものです。
 皆さんにも「こんなことが出来てもなー」くらいの才能でも、あれば是非伸ばしていってください。

 このお話は今回で終了です。
卒業した皆さん、おめでとうございます。在校生の皆さんも、もうすぐ春休みですね〜。思い出に残る春を、お過ごしくださいね!

posted by juppo at 01:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 漢文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お初にお目にかかります。
とある高校で、講師をしているものです。
こちらのイラスト等を勝手ながら
授業に活用させていただいています。

お願いがあるのですが、糟糠の妻で
作っていただけませんでしょうか?
よろしくお願いします。
Posted by 新米講師 at 2015年04月21日 10:02
新米講師さま
コメントありがとうございました。当ブログを授業に活用してくださっているようで何よりです。
リクエストもありがとうございます。糟糠の妻ですね。調べてみます。
Posted by 柴田 at 2015年04月21日 16:41
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