2017年06月09日

亀山殿の御池に

ああっ、1ヶ月以上もご無沙汰してしまいました。リクエストにお応えします。「徒然草」五十一段です!
〈本文〉
 亀山殿の御池に、大井川の水をまかせられんとて、大井の土民に仰せて、水車(みづくるま)を造らせられけり。多くの銭(あし)を給ひて、数日(すじつ)に営み出出して、掛けたりけるに、おほかためぐらざりければ、とかく直しけれども、つひにまはらで、いたづらに立てりけり。さて、宇治の里人を召して、こしらへさせられければ、やすらかに結ひて参らせたりけるが、思ふやうにめぐりて、水をくみ入るること、めでたかりけり。よろづにその道を知れる者は、やんごとなきものなり。
kameyama.jpeg
〈juppo〉前回、与一くんの最終回を描いてからすぐのころ、もうすぐゴールデンウィークだなという時期に、私は突如として深刻なSMAP不足に陥りました。それからずっと、SMAPを見続ける日々です。ブログの更新はこの間したばかりだと思っていたら、そんなわけでSMAPを見てる間に5月がする〜っと終わってしまっていました。すみません。いつまで連休気分なのかと。
録画してあった番組とか、DVDとか、見てます。ずーっと。

 久しぶりの「徒然草」です。この「亀山殿の御池に」は、ブログを始めるよりも前に、塾で授業のために落書き程度に描いた作品の中のひとつでした。ブログを始めた当初は、それら落書き作品を順に描き直してupしてたので、これも早いうちに記事になるはずだったと思うのですが、10年も放置してしまいました。
 今回ちゃんと描いてみて、なぜそんなに手をつけないでいたかの理由がわかりました。主役が水車だから。それだけです。

 亀山殿とは、後嵯峨上皇と亀山上皇の別荘のことだそうです。
 
 えーと、後は特に説明することはないですね。そのままのお話ですよね。宇治の里人>大井の土民という内容になっているのは、読む人によっては引っかかるところでしょうか。宇治の里が水車造りで有名だったとか、そんな地域性があったのでしょうか。そんなことでもなければ、出身がどうより、その道に明るいかどうか、ということが重要なんですよね。最初から腕のある人を呼んでおけば良かった、て話ですね。

 大金を投じて動かないものを造ってどうするんだ!という点に注目するなら、豊洲とか五輪会場とか、タイムリーな話題に繋げられないこともないですね。
posted by juppo at 03:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 徒然草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「亀山殿」「五月ばかりなどに」のリクエストを送らせていただいた者です。

お礼が遅くなってしまい、本当に申し訳ございません。

「亀山殿」のイラスト、本当にありがとうございます。文法や敬語表現、敬意の対象とか、苦手な私には本当に訳が分からなくなっていました。

ですので、イラストを見て、改めて現代語訳のイメージや、「敬意の対象」「使役」の助動詞の部分のイメージがつかめました。

最後の「何事も、その道を知っている者は、素晴らしいものである(授業での語訳)」の部分は、授業中はどういう意味なのか全然分からなかったのですが、解説の部分を読んで、なるほどと思いました。

期末試験まで、あと2週間を切りました。リクエストに応えてくださった柴田様のために、少しでも古文の点数が上がるよう、頑張りたいと思います。
Posted by ど理数系の高一 at 2017年06月22日 23:32
ど理数系の高一さま
コメントありがとうございます!
リクエストにお応えするのにさんざん時間がかかったばかりか、1作品しか未だ仕上げられずに申し訳ありません(>_<)
それなのに暖かいお言葉をいただいて、ひたすら恐縮です...。
「五月ばかりなどに」の方も、描きますからね〜。そのうちですけど〜。
試験勉強も頑張ってください!
Posted by 柴田 at 2017年06月23日 02:41
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック