大変です。8月がもう終わりそうです。「竹取物語」で続けることにしました!
〈本文〉
くらもちの皇子(みこ)は、心たばかりある人にて、朝廷(おほやけ)には、「筑紫の国に湯あみにまからむ」とて暇(いとま)申して、かぐや姫の家には、「玉の枝取りになむまかる」といはせて、下(くだ)りたまふに、仕(つか)うまつるべき人々、みな難波(なには)まで御送りしける。皇子、「いと忍びて」とのたまはせて、人もあまた率(ゐ)ておはしまさず。近う仕うまつるかぎりしていでたまひぬ。御送りの人々、見たてまつり送りて帰りぬ。
「おはしましぬ」と人には見えたまひて、三日ばかりありて、漕ぎ帰りたまひぬ。
かねて、事(こと)みな仰(おほ)せたりければ、その時、一(いち)の宝なりける鍛治工匠(かぢたくみ)六人を召しとりて、たはやすく人寄り来(く)まじき家を作りて、
〈juppo〉8月はただでさえ、暑いのをガマンしているうちに終わってしまうのですが、今年はその上にいろいろなことをガマンしなければならなかったので、余計に何もしないうちに終わった気がしませんか。まだ終わってないですけど。
石作の皇子の冒険譚というか失敗談を前回お届けしました。一区切りして他の作品を描こうかなとも思ったのですが、続けて他の皇子たちの話を描きます。二人目はくらもちの皇子です。
石作の皇子は一応お宝を探しに出た後で諦めていましたが、くらもちの皇子という人は最初から本物の宝を手に入れる気はサラサラないようです。かぐや姫からのリクエストを聞いた時点で、皆さん無理無理、な反応でしたからね。きっとその時から知略の限りを尽くして準備怠りなく、探しに出たと見せかけて実はどこにも出発せず、手配したらしく鍛治名人を集めたりしています。この人たちと何をしようとしてるのか、だいたいの察しはつくかと思いますが、次回のお楽しみです。
最後のコマの「たはやすく人寄り来まじき家」の様子は、こんな立地だったかどうかは全くわからないまま、人が来ないようなロケーションを描きました。
ところで少し前にテレビが壊れて買い換えた後、ブルーレイレコーダーの具合も悪い話をちょこっとしましたが、いよいよ新製品を購入しました。まだ古いレコーダーを使いつつ、新旧レコーダー同士でダビングが出来ないか試行錯誤ののち、ネットワークを使ってダビングできるようになりました!
LANです。今や世の中はこんなことになっているんですね。無線LANやらLANケーブルやらを使って、どこを飛んでいるのか不思議でたまりませんが、2台のレコーダー間を録画番組が移動してるんですよー。この夏の、良い思い出になりました。
私は中学校で国語を教えている教員です。2年生の「扇の的」をどうすれば楽しくわかりやすく学習できるかと試行錯誤していたところ、こちらにたどり着きました‼
シーンの大切なポイントには忠実に、なおかつかわいい絵でとても分かりやすく描かれていて、思わず「コレだー‼」と叫んでしまいました。
著作権等についての勉強不足で、大変お恥ずかしいのですが、こちらの漫画の一部を、授業のワークシートで使用させていただくことは可能でしょうか⁉
お忙しい中お手数をおかけして大変申し訳ありませんが、よろしければご返答いただけると嬉しいです。
はじめまして。この度は当ブログまでたどり着いていただき、叫んでいただき、誠にありがとうございます。
コメントまでいただけて恐縮です。
ブログの漫画は、ご自由に授業等でお使いいただいて構いませんよ!
これから古文を勉強し始める中学生の皆さんに、楽しんで学習してもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
こちらのかわいらしい漫画で授業をすると、生徒がわかりやすいと言います。
今回は教科書に載っている「蓬莱の玉の枝」での「くらもちの皇子」の部分を、一部ワークシートに掲載させていただきたく思いました。当然ホームページ「高校古文こういう話」や著者名は掲載いたします。
よろしくお願いいたします。
ブログをご愛用いただき、ありがとうございます。
はい、「蓬莱の玉の枝」も是非ご利用ください。
竹取物語はファンタジーなので面白い場面も多いです。生徒さんたちにも堪能していただければ。
よろしくお願いします。