〈本文〉
安能久事筆研間乎。」左右皆笑之。超曰、「小子安知壯士志哉。」其後行詣相者、曰、「祭酒布衣諸生耳、而當封侯萬里之外。」超問其狀。相者指曰、「生燕頷虎頸、飛而食肉。此萬里侯相也。」久之顕宗問固。「卿弟安在。」固對、「爲官冩書、受直以養老母。」
〈書き下し文〉
安(いずく)んぞ能く久しく筆研(ひつけん)の間に事(つと)めん乎(や)。」と。左右皆な之を笑ふ。超曰はく、「小子安んぞ壯士の志を知らん哉(や)。」と。其の後行きて相者に詣(いた)るに、曰はく、「祭酒は布衣の諸生なる耳(のみ)。而れども當(まさ)に侯に萬里の外に封ぜられるべし。」と。超其の狀を問う。相者指さして曰はく、「生は燕の頷(あご)に虎の頸(くび)、飛びて肉を食らはん。此れ萬里侯の相なり。」と。之を久しくして顕宗は固(こ)に問ふ。「卿(そち)の弟は安くにか在(あ)る。」と。固對(こた)ふらく、「官の爲(ため)に書を冩(うつ)し、直(あたひ)を受けて以て老母を養ふ。」と。
〈juppo〉本文と書き下し文を写すだけで1時間くらい漢字と格闘しています。お気づきのことと思いますが、いや別に気づかなくても良いのですが、本文の方には旧字体が多用されています。その字を探すのが大変であるのもさることながら、そもそもMacに入ってない字もあるので新字体でごまかしているところもあります。どの字がそうかということはいちいち言いませんけども。
一字ずつ探していると果てしないので、音読みでなく訓読みで入力して送り仮名を消したり、適当な熟語で変換していらない文字を消したりもしています。「顕宗」の「顕」は「顕微鏡」から一文字残したり。
その顕宗というのは、後漢の皇帝とか。班超はつましく筆耕で糊口をしのいでいますが、お兄さんの固は帝と問答するほどの位にいるんですね。ここで班超の様子を聞いた皇帝が・・・、以下次号です。
「祭酒」は「先生」と訳しましたが、「祭酒」とは祭事などでは1番偉い人からお酒を飲むので、尊敬する人のことを指す語になってるんですって。
班超を先生と呼ぶ易者から、人相にトラとツバメが見える、などと判じられています。トラが食べている肉、どう見てもステーキ肉300グラムくらいのものにしか見えないかもしれませんが、草食動物の屍肉です。そう思って見てくださいね!
今日は節分でした。恵方巻きを作って食べました。もう春ですね。続きは近日中に。


