続きです。物語は後半に突入します。
〈本文〉
如令鄯善収吾屬送匈奴、骸骨長爲豺狼食矣、爲之奈何、官屬皆曰、今在危亡之地。死生從司馬、超
曰、不人虎穴、不得虎子、當今之計、獨有因夜以火攻虜、使彼不知我多少、必大震怖、可殄盡也、滅此虜、則鄯善破膽、功成事立矣、
〈書き下し文〉
如(も)し鄯善(ぜんぜん)をして吾が属(ともがら)を収(とら)えて匈奴(きようど)に送らしめなば、骸骨は長(とこし)えに豺狼(さいろう)の食(えじき)と為らん。之を為すこと奈何(いかん)せん」。官属皆な曰わく、「今、危亡の地に在り。死生、司馬に従わん」。超曰わく、「虎穴に入らずんば虎子を得ず。当今の計(はかりごと)、独り夜に因って火を以て虜を攻ムルこと有るのみ。彼をして我の多少を知らざらしむれば、必ず大いに震え怖れ、殄(ほろ)ぼし尽くす可きなり。此の虜を滅ぼさば、則ち鄯善は肝(きも)を破り、攻成り事立たん」。
〈juppo〉5話目にしてやっとタイトル回収です。その「虎穴に入らずんば・・・」を2コマ使って描きましたが、1コマでいいんです。文語でも口語でもどっちでも意味は伝わるなーと思いました。それで結局両方描いてしまいました。このお話の重要シーンでもありますし。
要するに危険を冒さなければ成功は収められないという強気な発言です。とは言え、班超さんにはそれなりの計略があり勝算も多少あったと見えますね。敵地に送られるよりこの場でやっつけてしまおうというのも手短でいいですね。
その計略が成功するかどうかはまだ秘密です。秘密にするほどのことでもないですけど。あと3回ほど続きますので。
そうです。次回は、闇討ち回です。
2022年02月15日
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