ゴールデンウィークも後半だそうで。雑草も生え放題です。『若紫』はこの回で終了です。
〈juppo〉里下がり中の藤壺さんとの逢瀬に漕ぎ着けた光源氏でした。ここで藤壺さんが、あれで終わりにしておけば、と後悔していますが、何のことだかわからないんです。過去に光源氏と睦まじく接していた描写はあったものの、一線を超えたとか、心を通わせていたとか、そういう叙述はなかったようです。必要以上に仲良くしてしまったことを悔やんでいるのか、行間を読むしかないようです。ダイジェストですので、行間どころかほとんどすっ飛ばしですから、「そうなの?」と感じて読み進んでいただければ、と思います。
そんなわけで禁断の密会の結果、まんまと懐妊する藤壺さんです。お腹が大きくなれば隠しきれないので宮中に戻って来ますが、桐壺帝(光源氏の父)は疑うことなく自分の子だと思っているんですね。
一方光源氏はあの尼君亡きあと、手段を選ばず紫の上を奪取することに成功しましたよ。ダイジェストなので、尼君の訃報には全く心が動かされていないように見えるかもしれませんが、詳しく読むと少しは悲しんでる描写もあります。つくづく読んでも、その心のうちは幼女を手元に置くことしか考えてないんじゃないの?としか思えない、とも言えますけど。
『若紫』の次は『末摘花』です。が、その前にちょっと寄り道します。ゴールデンウィーク中に作業が進めば。
2024年05月04日
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