〈本文〉
桐の花、紫に咲きたるはなほをかしきに、葉の広ごりざまぞ、うたてこちたけれど、こと木どもと等しう言ふべきにもあらず。唐土(もろこし)にことごとしき名つきたる鳥の、えりてこれにのみいるらむ、いみじう心ことなり。まいて琴に作りて、さまざまなる音(ね)のいでくるなどは、をかしなど世の常に言ふべくやはある、いみじうこそめでたけれ。
木のさま憎げなれど、楝(おうち)の花いとをかし。かれがれにさまことに咲きて、必ず五月五日にあふもをかし。

〈juppo〉すみません。軽く夏バテてました。汗をかいたことだけが夏の思い出です。夏休み中にたくさん作品を紹介したかったのですが。実を言うと、花を描くのに飽きてしまったというのもあります。こんなに次から次へと花が登場するとは・・。何種類の花が出て来たんでしょう。梅、桜、橘、梨、桐、センダン・・6種類ですね。そんなに多くないですね。でも、「何の花が好き?」と聞かれてこれだけ並べるのは大変ではないですか?「木に咲く花」限定でですよ。そのひとつひとつに、ここはいいけどここは良くないとか、いちいち中国の故事を引き合いに出して表現してみるとか、サラッと書いていて、深いです。昔の人の自然を見る目は豊かですね。私は桐の花なんて実物を見たことがありません。
本文では『ことごとしき名つきたる鳥』としか言ってませんが、これが鳳凰(ほうおう)のことで神の鳥とか火の鳥とかフェニックスのことです。ダンブルドア校長の部屋で、金の止まり木に止まってるヤツです。金の止まり木は、多分桐ではないでしょう。



全くもって植物オンチの私ですが、なんだか庭に花を植えたくなってきました。もう少し、植物を愛でてみようかなあと思いました。ははは。
いつも美しいお話をありがとうございます☆
いつも、ありがとうございます。今月は『木の花は』月間になってしまいました。3点UPするだけで8月が終わってしまうとは・・・。これを描いてから、他に知っている木の花はないかなぁ、と考えてみました。椿、クチナシ、金木犀・・それくらいしか思い浮かびませんでした。もっと外に出て、花を見つめる時間を持たないといけませんね〜!
ちょうど今このあたりの勉強をしていて、訳文を探していた結果ここにたどり着きました。
内容が大まかに把握でき、本当に助かります。
あまりに感動したのでコメントを書いてしまいました。
有難う御座います。
ようこそたどり着いていただきました。いらっしゃいませ!コメントありがとうございます!
他の作品も気になるモノがあったら見てみてくださいね〜。これからもどうぞよろしくです!