〈本文〉
おのおのあやしみて、「まことに他に異なりけり。都のつとに語らん。」など言ふに、上人なほゆかしがりて、おとなしく物知りぬべき顔したる神官(じんくわん)を呼びて、「この御社(みやしろ)の獅子の立てられやう、さだめて習ひあることにはべらん。ちと承らばや。」と言はれければ、「そのことに候ふ。さがなき童(わらは)べどものつかまつりける、奇怪に候ふことなり。」とて、さし寄りて、すえ直して往(い)にければ、上人の感涙いたづらになりにけり。
〈juppo〉このブログには珍しく、立て続けに更新しています。残りはちょっとだけだったので。普通とは違う、背中合わせに立てられた狛犬の秘密とは、子どものいたずらだったのですね〜。そりゃー上人の涙も無駄泣きでしたよね〜。
いったいどんな深い訳があるのだろうと期待していると、意外につまらない理由だった、ということと、なんでもありがたがって持ち上げるのはバカみたいだ、という部分に笑いどころがある訳なんですが、そんなことよりもまず、狛犬ってそんなに簡単に動かせるの?という感想を抱きませんか?
・・昔のことですからね。狛犬の像も今より簡素な造りで、軽かったのかも知れません。
今でもそんなに軽かったら、動かせるどころか、持ち帰るヤカラが続出するでしょうね。
皆さんも、公共物へのいたずらはくれぐれもお控えくださいね。勘違いしてありがたがって感涙にむせぶ人が出て来るかも知れませんからね。
自動販売機の商品見本は、今でこそ本物を並べている訳じゃないことが一目瞭然になっていますが、昔、タバコの販売機の見本部分のガラスが壊されて、見本が全て持ち去られているのを見たことがあります。次に通った時、その販売機の見本には紙に字で銘柄を書いたものを並べてありましたが、名前が並んでいても、何がどの銘柄か一見さっぱり分からないものだな、と思ったものです。果たして、持ち去られた見本は本物のタバコだったのか、は知る由もありません。公共物は大切にしましょう。
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よくあるような気もしなくもないけれど…やっぱり昔もあったんですね*笑^−^笑*
人間のやってしまう「恥ずかしい話」って、時代を超えても似たようなものなんですね。
昔の事でも共感出来るのが、古文の面白さですよね。
この上人の場合は知ったかぶりをした訳ではなく、不思議なことに感動しただけなので、彼も被害者であると言えそうですけどね。
コメントありがとうございます。
現在教育実習お疲れ様です。大変ですよね〜。
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