〈本文〉
祇園精舎(ぎをんしやうじや)の鐘の声、諸行(しょぎやう)無常の響きあり。娑羅双樹(しやらさうじゆ)の花の色、盛者(じやうしや)必衰のことわりをあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵(ちり)に同じ。
遠く異朝をとぶらへば、秦(しん)の趙高(てうかう)、漢の王莽(わうまう)、梁(りやう)の朱(しゅ)い、唐の禄山(ろくさん)、これらはみな旧主先皇(せんくわう)の政(まつりごと)にも従はず、楽しみをきはめ、いさめをも思い入れず、天下(てんが)の乱れんことを悟らずして、民間の憂(うれ)ふるところを知らざりしかば、久しからずして亡(ぼう)じにし者どもなり。

〈juppo〉ありがたいことに、最近リクエストをたくさんいただきます。本当にありがたいのですが、順にお応えしているので中には期待に反してかなりお待たせしてしまうこともあります。
テスト勉強に使おうと思ってたのに万が一間に合わなかったという方は平にご容赦ください。
今回から2回で『平家物語』の冒頭、「祇園精舎」をお届けします。祇園の「祇」という漢字が教科書の字と違っているかも知れません。普通は「しめすへん」に旧字体の「示」を使っていますよね。
それから、後半で出てくる歴代の中国の権力者の中で、「朱い」という人の「い」という漢字がありませんでした。私のPCには。漫画の中ではちゃんと描いているんですけど。
冒頭部分は、有名過ぎて暗唱出来る人も大勢いらっしゃることと思います。「諸行無常」とか「盛者必衰」なんて言葉は今でも使いますしね。
ところが、では「祇園精舎」とか「娑羅双樹」とは一体なんなのか、という問題になると、ちょっと難しい訳です。
今回、私も漫画を描くために「祇園精舎ってどんな建物?」と資料を探し回りましたが、ありませんでした。
祇園精舎とは、インドのお寺で、そこでお釈迦様が説法をしたところなのだそうです。そして今はもうありません。「祇園精舎跡」という遺跡が残るばかりのようです。
そういう訳でありのままを描くことは出来なかったので、1コマ目はイメージです。すみません。
一方、娑羅双樹の花というのはインド産の娑羅という木が2本生えている様子を言い、この木の下でお釈迦様が亡くなったのだそうです。
日本では「夏椿」がこれにあたるそうなので、漫画では夏椿を描いていますが、それは違う、という説もあるそうです。
調べれば調べるほど難しくなるんですよ、古文って。
ですからあまり難しく考えないで、さらっと読んでくださいね〜!
続きはなるべくすぐ!



ってなんか響きが凄く好きです
(内容に関係なくてすみません←)
の さら って
娑← これだったんですね…すみません(¨;)
『平家物語』って、語り物だけあって、ひとつひとつの言葉の響きがいいですよね。耳に残ります(^-^)
娑羅双樹は私も沙羅双樹だと思っていました!…てか、沙羅双樹で検索して調べてましたから、そんな厳しくないと思います!
語り物ですからね!
現代訳はいろいろなサイトに出ていますが、このマンガにはかないません。
また、よろしくお願いします。感謝!!
お褒めいただき、ありがとうございます。恐縮です(^o^;
勉強は楽しくしたいですからね!
これからも、よろしくお願いします。