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きよらにて得たる。刺櫛(さしぐし)すらせたるに、をかしげなるもまたうれし。またも多かるものを。
日ごろ、月ごろ、しるき事ありて、なやみわたるが、おこたりぬるもうれし。思ふ人のうへは、わが身よりもまさりてうれし。
御前に人々所もなくゐたるに、今のぼりたるは、すこし遠き柱もとなどにゐたるを、とく御覧じつけて、「こち」と仰せらるれば、道あけて、いと近う召し入れられたるこそうれしけれ。
三回目と四回目は同時進行で漫画を描いてファイルも保存しておいたので、今回の記事はいつでも更新できる〜、と気楽に構えていたら、ホントにうっかり更新するのを忘れ去りそうになりました。危ない危ない。
「うれしきもの」は今回で終了です。最後は比較的真面目に嬉しいことが並んでいます。
病気が治ったり、好きな人が同様に病気から回復したり、仕事で認められたり・・・。なるほど嬉しい。
『枕草子』によくある「〜もの」シリーズには、面白くないことを羅列した段もありますが、嬉しいことを数えあげるというのは、精神的にも良いし楽しそうですね。ツライ毎日にも、何かしら嬉しいことはあるはずで、改めて確認してみると「人生、まだまだ捨てたもんじゃないな」なんて思えるかも知れません。
ポリアンナがやってた「よかったさがし」ですね。
本文一行目の終わりにある「またも多かるものを」という文ですが、訳本には「意味不明の句」として訳されていませんでした。ネットで探しても、この部分は訳が省かれていたりして、繋がりのない謎の一文なのかな、と思いました、が、そのままサクッと飛ばしてしまうのも気になったので、こっそり(?)訳して書き込んであります。
ところで、母と私は先日東京タワーに行ってきました。東京タワーに昇ってはいません。
1階展示場で開催中の、山本作兵衛展を見に行ったんです。
詳しくはこちら↓
http://www.tokyotower.co.jp/55/index_05.html
長年炭坑夫として働いた作兵衛さんは、離職した後で炭坑での生活を絵に描き始めたそうですが、その年齢から始めてこれだけの作品を残したというのが信じられないほどです。描かれている絵の詳細なことにも、記憶力と観察眼、その表現力にも感心します。まさに世界遺産。



http://goodnice.hatakekakasi.net/